「ヴェジャ」が手掛けるサントル・コメルシアル・アウトドア
Image by: FASHION

「ヴェジャ」が手掛けるサントル・コメルシアル・アウトドア
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今夏、久々に取材でパリを訪れました。以前からパリでは、セーヌ川やサンマルタン運河沿いを走るランナーをよく見かけましたが、今回はその数がぐっと増えた印象。日本でもグループランが盛り上がっているのと同様に、いやそれ以上に街全体からランニングへの熱を感じました。下の動画を見ていただければ、パリジャン&パリジェンヌたちの熱量が一発で分かるはず。というわけで今回は、おしゃれなパリっ子たちが通うランニング専門店をパトロール!さらに、こちらも人気という登山関連の店も訪ねました。
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パリ19区、ビュット=ショーモン公園に溢れるランナーたち
Video by FASHIONSNAP
目次
「ヴェジャ」が手掛ける山のセレクト店
パリでランニング専門店が集まっているのが、サンマルタン運河〜レピュブリック周辺と北マレ。まず目指したのは、サンマルタン運河そばの「サントル・コメルシアル・アウトドア(Centre Commercial Outdoor以下、CCO)」です。この店は、エココンシャスなスニーカーブランド「ヴェジャ(VEJA)」によるセレクトショップ「サントル・コメルシアル(CC)」のアウトドア業態。同じ通り沿いにヴェジャ、CC、CCOが並びます。CCのオープンは2010年ですが、「CCOは2025年6月にオープンしたんだよ」とスタッフ。







サントル・コメルシアル・アウトドアの店内
Image by: FASHIONSNAP
店内にはフランスの「サティスファイ(SATISFY)」や「ワイズ(WISE)」、スウェーデンの「ウンナ(UNNA)」、アメリカ発「ディストリクト ヴィジョン(District Vision)」など、注目のランニングブランドがずらり。ロードランよりもトレイルラン寄りの品揃えで、今のランニング&アウトドアシーンの尖った部分をぎゅっと凝縮したような店でした。
スタッフも皆、雰囲気のあるトレイルランナーといった趣で非常にクール。面白かったのが、“テックアーカイヴ”と呼ぶ期間限定コーナーを設けていた点。テッキーなニュアンスの古着を集めており、「オークリー(OAKLEY)」「アシックス(ASICS)」といったスポーツブランドのほか、「ファイナルホーム(FINAL HOME)」「コム デ ギャルソン × スピード(COMME des GARÇONS × SPEEDO)」「キコ・コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)」なども。本気のギアの店でありつつ、ファッションの文脈もしっかり汲んでいて、カルチャー感を強く感じる店でした。
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海外で面白いお店に出合うと、いつも以上にお買い物スイッチが入ってしまいます。今回もお土産代わりに複数店舗で商品を購入してきたのでご紹介。歴史的円安もあり、帰国してカード明細を見て青ざめました。

左上から時計回りに、“テックアーカイヴ”コーナーの「キコ・コスタディノフ」のブルゾン、「ワイズ」のランニングトップス、「サティスファイ」のバンダナ、店のオリジナルバンダナ、購入商品を入れてくれたトートバッグ
【Centre Commercial Outdoor】
📍10 Rue de Marseille, 75010 Paris, France
循環型を掲げる新興ランニングブランド
2店目は、CCOから徒歩2分ほどの場所にある、パリ発の新興ランニングブランド「サークル(CIRCLE)」の直営店。2020年創業のサークルは、循環型ブランドを掲げ、B Corp認証も取得しています。公式サイトではインパクトレポートも公開。製品をEU域内で生産し、使用後のリサイクルや生分解まで見据えたモノ作りに取り組んでいます。店を起点に、グループランも積極的に行っているようでした。





サークルの店頭、ウィンドーのBコープマークにも注目
Image by: FASHIONSNAP
注目したいのは、Tシャツやショーツといった比較的循環させやすいアイテムだけでなく、構造が複雑なランニングシューズでも循環型に挑んでいること。シューズにはウールやヒマシ油由来の素材、天然ゴムなどを使用しています。環境配慮だけでなく、ランニングブランドとしてパフォーマンス性にももちろん本気。同ブランドには、フランス短距離界のレジェンドで五輪金メダリストのマリー=ジョゼ・ペレクがアンバサダーとして参加しており、現地報道によれば株主でもあるようです。「オン(On)」とロジャー・フェデラーの関係に近いのかも、と感じました。
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ランニングTシャツ
【CIRCLE】
📍1 Rue de Marseille, 75010 Paris, France
日本にも進出、パリのランカルチャーを牽引
3店目は、北マレにあるフランス発のランニングカルチャーショップの代表格「ディスタンス(DISTANCE)」です。今、世界中のランカルチャーに影響を与えている店と言ってもいいのでは? 2026年3月には東京・渋谷、4月には大阪・心斎橋にも店舗をオープンしています。





ウィンドーで「ナイキ ACG」を打ち出していたディスタンスの店頭
Image by: FASHIONSNAP
店内にはエリートランナー風のいでたちの先客が複数人おり、人気ぶりを実感。訪問時はちょうど「ナイキ ACG(NIKE ACG)」のアパレル「ラディカル エアフロー」をプッシュしていたようで、ウィンドーもそのグラフィックでラッピングされていました。
店舗奥の壁面には、ナイキのほか「アディダス(adidas)」「ホカ(HOKA)」「オン(On)」「アシックス(ASICS)」「サッカニー(Saucony)」など、主要ブランドのロードランシューズがびっしり。キオスクのような作りのレジが特徴的で、その周囲にサングラスやソックス、キャップなどを陳列していました。
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キャップ
【DISTANCE】
📍14 Rue des Filles du Calvaire, 75003 Paris, France
メルシーが老舗アウトドア専門店とタッグ
パリに行ったら、北マレの「メルシー(Merci)」は必ず定点観測しておきたい店。ランニング&アウトドアとは関係ないけれど、今回ももちろん行ってみたところ、なんとそのすぐ横に、「オ・ヴュー・カンプール・コンジェ・ペイエ(Au Vieux Campeur - Congés Payés)」なるレトロ山岳テイストのショップができているではないですか!山小屋のような雰囲気の店内には、世界各地の山の写真や地図と共に、山の刺繍ワッペンやペナント風のグラフィックをあしらったTシャツやスウェット、バンダナなどがずらり。内装を含めて、とにかくかわいい店です。








メルシーの店のすぐ横にあるオ・ヴュー・カンプール・コンジェ・ペイエ
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大興奮の中、「この店、いつできたんですか?どういう由来の店なんですか?」とスタッフに聞いてみると、「オ・ヴュー・カンプールというパリ左岸の老舗アウトドア専門店が、メルシーと一緒に立ち上げたライフスタイル業態で、今年オープンしたばかり」とのこと。老舗が持つカタログ写真やグラフィックなどの膨大なアーカイヴを、メルシーが編集するとこんなにも今っぽくなるんですね。
1941年創業のオ・ヴュー・カンプール自体は、日本で例えるなら「カモシカスポーツ」や「さかいやスポーツ」のような、いぶし銀の魅力を放つ店のようです。老舗の山専門店や山ブランドが、自らのヘリテージを掘り起こしてモダンに再生するという流れ、今後ほかにも広がるかもしれませんね。
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オリジナルスカーフ2種、ソックス2種
【Au Vieux Campeur - Congés Payés】
📍109 Bd Beaumarchais, 75003 Paris, France
「世界一美しい店を作る男」も山にご執心
レトロ山岳テイストといえば、北マレの「ワーズ、サウンズ、カラーズ&シェイプス(WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES)」も外せません。「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」復活の立役者、ラムダン・トゥアミが手掛けるこの店には、「ア・ヤング・ハイカー(A Young Hiker)」というコーナーもあり、山岳ペナントをパッチワークしたようなデザインの傘や、山岳写真をモチーフにしたラグなどが揃います。






ワーズ、サウンズ、カラーズ&シェイプス外観、RAMDAMのロゴが主張
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LVMHグループのベルナール・アルノー会長兼CEOをして、「世界で最も美しい店を作る男」と言わしめた(らしい)ラムダンだけに、ここも1階、地下共に内装も本当に素敵で、ワクワクと驚きのある楽しい店でした。ラムダンは2022年末、スイス・ミューレンの老舗山岳ホテルを購入しています。ここ数年のラムダンのインタビューを読んでいると、山での経験が大きなインスピレーションになっているようですね。
【WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES】
📍10 Rue Perrée, 75003 Paris, France
ECで急成長、フランス版の石井スポーツ
最後は、北マレの大型アウトドア専門店「トントン・アウトドア(tonton OUTDOOR)」をご紹介。日本でいえば、「石井スポーツ」や「好日山荘」をベースに、ランニング専門店の要素を色濃く加えたような店です。公式サイトや現地報道によれば、それまでフランチャイズでランニング専門店を運営していた創業者たちが、2021年にトントン・アウトドアを正式にスタート。コロナ禍にECを強みに成長し、現在はフランス国内で実店舗も計4店運営しているようです。





トントン・アウトドアの店舗外観
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ランニングコーナーにはロードからトレイルまで、あらゆるブランドのシューズが並び、エナジージェルや行動食の品揃えも圧巻。ランニングに加えて登山、クライミングなど、アウトドアを広範囲にカバーしていました。
【tonton OUTDOOR】
📍109 Rue du Temple, 75003 Paris, France
番外編:サティスファイがついに出店
私がパリを訪れたのは初夏でしたが、つい先日、カルト的人気を誇るランニングカルチャーブランド「サティスファイ」が初の常設店をパリにオープンしたというニュースも飛び込んできました。北マレのサントンジュ通りに、ショップとカフェ業態で2店同時オープン。ちょうど現地に出張していた同僚が店舗を訪ねていましたが、さっそくファッショナブルな客が多数集まっていたようです。





9月4日にオープンしたサティスファイ サプライ
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【SATISFY SUPPLY】
📍47 Rue de Saintonge, 75003 Paris, France
【SATISFY FUEL STATION】
📍54 Rue de Saintonge, 75003 Paris, France
以上、盛り上がるパリのランニング&アウトドアシーンから、注目店をお届けしました。9月末には買い付けでパリを訪れるというファッション業界人も多いはず。ぜひこれらの店もチェックしてみてくださいね!
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