
Image by: NIKE、FASHIONSNAP

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サッカーW杯の熱狂の裏で、「ナイキ(NIKE)」が仕掛けるストリートサッカーイベント「TOMA」が6月14日、日本初上陸を果たした。部活やクラブチームという既定の枠組みを超え、ファッション、食、音楽が融合した遊び場で躍動するのは、次世代の日本代表になるかもしれない、才能溢れる10代のプレーヤーたち。元日本代表のレジェンドたちも見守る中、自由な舞台で情熱をぶつけ合う、若きアスリートたちの1日をレポートする。
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既定の枠組みを超えて、次世代のフットボーラーが集う場所
TOMAは、2023年6月にアメリカ・ロサンゼルスで始動。スペイン語で「ゲームに挑戦」を意味する「Toma El Juego」から名付けられた同イベントは、若者主体のストリートサッカープラットフォームとして、サッカーという競技そのものの楽しさや自由なプレーを行える場として機能している。参加者は10代が中心で、1対1の予選と3対3の決勝トーナメントを通して、次世代のサッカーシーンを盛り上げることを目的としている。




今回、日本初上陸となったTOMA TOKYOは、東京・錦糸町の首都高速道路7号線高架下・竪川親水公園を舞台に開催。東京に加えて、大阪・名古屋での予選を経て勝ち上がったプレーヤーが集まり、まずは1on1での予選が行われた。



追い求めるのはスポーツの純粋な楽しさ
予選では、参加者を複数人のグループに振り分け、円形コートの中で順にゲームを行う。1ゲームの制限時間は60秒。ゴールが決まった時点で試合は終了し、制限時間内にどちらもゴールを決められなかった場合は両者敗退となる。ゴールを決めた勝者は次のプレーヤーと連続で対戦することができる。各グループ28分間の制限時間内で、時間が許す限り何度もマッチが繰り広げられ、最終的に勝利数の多いプレーヤーが本戦に出場できる仕組みだ。



予選で選手たちが着用しているユニフォームは、「コグノーメン(COGNOMEN)」がデザインを担当。デザイナーの大江マイケル仁は少年時代、横河電機のクラブチームに所属していたことで知られ、サッカーカルチャーを取り入れた服作りを行うブランドだ。会場ではインドアフットサル用のシューズ「ナイキ ガト(Nike Gato)」のレンタルも行っており、選手は手ぶらでもゲームに専念できるようになっていた。中には、ジーンズを履いて出場する選手も見られ、ストリートならではの自由度の高い空気感が漂う。

1on1でプレーを見せつけ合う予選では、この日が初対面の選手同士でも、悔しさを滲ませながら「うめー!」や「すげー!」と相手のテクニックをカジュアルに褒め合う場面も。勝利するたびに感情を爆発させたダンスを踊る選手、負けても笑顔で試合を終える選手の表情には、スポーツが持つ純粋な楽しさがあふれている。
カルチャーとの融合が生む“遊び場”
予選と本戦の合間には、フリースタイルフットボーラーによるパフォーマンスが行われ、試合を終えたばかりの選手もコートに集まり、身体を自在に動かしボールを操るパフォーマーに釘付けとなっていた。

そのほか、コート周辺にはファッションや食を楽しめるブースが複数出店。原宿の人気タコス店「TACOS 3 Hermanos Harajuku」のフードトラックに加えて、フリマアプリ「ピックユー(Pickyou)」は、ヴィンテージユニフォームなど、この日のためにキュレーションしたアイテムを販売していた。「サッカーショップ KAMO」は、サッカーシャツへのカスタムサービスを行ったほか、「メリケンバーバーショップ(MERICAN BARBERSHOP)」のブースでは、参加者に無償でヘアスタイリングを実施するなど、若者が気軽に楽しめる空間が広がっていた。

初対面から生まれる化学反応 コートで火花を散らす若き才能たち
本戦では、予選の結果をもとに4人毎のチームを編成。途中交代ありで3on3の総当たりリーグ戦が繰り広げられる。プレーヤーのほとんどがこの日、初めて会うチームメイトと試合を行うことになるが、そこに遠慮は無く、それぞれが最大限のパフォーマンスを出し合いながら試合が進む。会場内では、DJの音楽に加えて一部来場者に配付されたブブゼラが鳴り響く。コートを囲むフェンスは揺れ、躍動感溢れる試合展開で、プレーヤー同士の白熱が観客側にも伝わってくる。



決勝戦の前には、レジェンド選手によるエキシビションマッチが開催された。スペシャルゲストとして、元サッカー日本代表の稲本潤一と田中マルクス闘莉王がサプライズ登場し、観客を沸かせた。2人が対戦する形で3対3のマッチが行われ、結果、勝者は闘莉王チーム。試合を終えた稲本は「11人制のサッカーとは必要な技術が全く違って面白い。ストリートサッカーでは技術はもちろん、何よりサッカーを楽しむ気持ちが培われると思うので、楽しみながら続けてほしい」とプレーヤーを讃辞。闘莉王は「足技をたくさん使う試合で楽しかった。プレーヤーのみんなには、1対1や3対3など、普段とは違う形式でのサッカーを通して学んだことをいつか、公式戦でもやってくれることを期待している」とエールを送った。

朝始まったイベントは、決勝トーナメントの頃には日没をとっくに過ぎていた。エキシビションマッチや、ラッパーによるライブパフォーマンスを経た会場の熱気はピークに達し、会場外の通行人も立ち止まるほど盛り上がった1日となった。

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