アダストリアが、自社の公式オンラインストア「ドットエスティ(.st)」初のOMO型店舗「ドットエスティストア」を5月19日にオープンする。同社の展開ブランドを多数取り揃え、ブランドをミックスしたコーディネートや、ブランドを横断したレコメンドアイテムを提案。ECでの購入を促すのではなく、顧客体験価値を高めた「情緒的なOMO型店舗」として運営するという。
ドットエスティストア1号店は、ららぽーと TOKYO-BAYの北館2階にあった「ベルシュカ(Bershka)」跡にオープン。店舗面積約710平方メートルの大型店舗で、「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」や「ニコアンド(niko and ...)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」「ヘザー(Heather)」「レイジブルー(RAGEBLUE)」「スタディオクリップ(studio CLIP)」「レプシィム(LEPSIM)」など同社が展開する25ブランド以上をラインナップしている。店舗の入り口側にウィメンズとメンズの売り場を設け、店舗奥ではキッズや小物類に加え、オープン時はドットエスティストアの開店を記念し、ピーナッツとのコラボレーションアイテムを同店と自社EC限定で販売する。試着室は6部屋用意し、利用者自身で照明を調整できるようにした。
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壁面にはブランド別で、ドットエスティ内の人気アイテムを並べた。中央の売り場ではブランドのレコメンドアイテムを集積したほか、ショップスタッフのリアルクローズやライフスタイルを発信するウェブコンテンツ「スタッフボード(STAFF BOARD)」を活用し、人気スタッフのコーディネートをデジタルサイネージで紹介するとともに、同様のアイテムをラックから購入できるようにした。コーディネートは2週間に1回の頻度で更新する計画で、1ブランドに偏らずブランドのミックスコーディネートも提案していくという。
初導入のミラー型サイネージでは、事前に指定のスタッフの接客予約を行うと、アイテムのスタイリングアドバイスを1対1で受けることが可能。カメラ機能を使えば、試着した状態でバックスタイルを録画して確認することができる。また、ドットエスティの人気機能「ハッシュタグ検索」を使って試着しながら好みのスタイリングを探すことができるほか、購入履歴にあるアイテムに関連するコーディネートも見つけることができるなど、情報発信を利用者との会話のきっかけにつなげるという。
その他のサービスとして、ドットエスティで購入した商品の受け渡しや試着予約などに対応。会員は来店時に店舗入口に設置したタッチポイントに会員バーコードをかざすと、購入の有無を問わず来店ポイントを獲得できる。アダストリア側としては会員の商品購入有無などが把握でき、ECやMDに活用していく考えだ。
ドットエスティは、2021年2月期通期実績で売上高250億円超、デイリーユニークユーザー数40万UUの規模に成長。自社ECの売上比率は15.9%だった。
ドットエスティストアはECのコンテンツと連動しているものの、ショールーミング型店舗にしなかった理由について、田中順一執行役員は「ショールーミング型店舗は機械的かつ無機質な印象になってしまい、成功している事例もまだない。コロナ禍でECが伸びたのもスタッフの情報発信があったからこそなのでスタッフや顧客を軸に据えた店作りにした」とコメント。同社のOMO型店舗では「ファンを増やす」ことを最大の目的に掲げ、ららぽーと TOKYO-BAYに出店している同社ブランドの単独店舗への誘導に加えて、自社ECのアクティブ会員数増加にもつなげたいとしている。
なお、今月28日には2号店を「ミッテン府中(MitteN府中)」に出店する予定。地域の特性に合わせて1号店とは異なる店作りを行うという。
■ららぽーとTOKYO-BAY店
オープン日:2021年5月19日(水)
場所:千葉県船橋市浜町2-1-1 ららぽーとTOKYO-BAY北館2階
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