真鍋大度
真鍋大度
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Fashion買ったモノ

【2021年ベストバイ】ライゾマティクス 真鍋大度が今年買って良かったモノ

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Oura Ring 2 & 3

F:フィンランドのメーカーOuraのスマートリング。先日、最新モデルが発売されたばかりですが、購入の決め手は?

真鍋:最初は岡村靖幸さんに勧められて、まず「Oura Ring 2」を買って使いはじめました。これは睡眠の質を計測できるんですが、岡村さんとどちらの方がポイントが高いか争うということをやっていまして(笑)。

F:睡眠バトルですか(笑)。結局、どちらが勝つのでしょう。

真鍋:だいたい僕です。アベレージは75くらい。でもMIKIKO先生(振り付け師)はいつも90台だそうだから、僕はまだまだ。

MIKIKO先生のベストバイにもOura Ringがラインナップ
【2021年ベストバイ】振り付け師 MIKIKOが今年買ってよかったモノ

F:さすがMIKIKO先生です(笑)。新しく出た「Oura Ring 3」の方はいかがですか?

真鍋:だいぶアップデートされていますね。心拍数が一日中測れたり、機能が追加されつつバッテリーも気にせず使えています。

F:これでコロナの発症予測ができるんじゃないか、という一説もあるようですね。

真鍋:体温を測れたりもするので、これを多くの人が使ったらデータとして有益なものになりそうだなとは思いました。スマートデバイスは色々と使ってみたんですが、これが一番、正確性が高いように感じます。

F:見た目はほぼ指輪。デザインで違和感がないのがすごいです。

真鍋:健康管理デバイスでよくあるのがブレスレット型ですが、今後は首元で生体データや喉の動きを測れるネックレス型も出て来たら欲しいですね。アクセサリーは普段つけないんですけど、そういうものだったらつけてみたいなと思っています。

F:例えばこんな機能があったらいいのに、というものはありますか?

真鍋:睡眠や心拍をゲーム化したり、デバイスで取得できるデータでコンテンツを作ることが出来ると面白いなと思いますね。自然と良い睡眠を取るようになって、たくさんの人が健康になっていくとか。ちなみに、このOura RingのデータをAPIを使ってダウンロードすることも出来るので、可能性は色々ありますね。

デジタル聴診デバイス ネクステート

F:デジタル聴診デバイスというものがあるんですね。初めて知りました。

真鍋:医療で使われる聴診器と同じです。でもこれは、Bluetoothヘッドホンで離れていても聴くことができたり、録音もできて画期的。

F:販売サイトを見てみたら「200年ぶりに聴診器が超進化」と書かれていました。

真鍋:性能はもちろんですけど、すごくモダンな設計で使いやすくて、しかも安価に買えるものは本当に今まで無かったと思います。

F:真鍋さんの使い道は?

真鍋:僕は体内の音を聴きたくて買いました。面白いマイクを探していたら行き着いた感じですね。何かの作品に繋げられるかなと思って。使い方によっては、例えばダンスパフォーマンスでダンサーがこれをつけて踊っている時に、同時に生の心音が聞こえるとか。

F:なるほど、真鍋さんならではの発想です。

真鍋:新しいマイクだと考えれば、色々と使えるんですよ。そういう変わった音を使うアーティストも中にはいるんです。喉の振動で音を伝える「喉頭マイク」や、筋肉の収縮の音が聞ける「筋電センサー」なども持っています。

F:日頃から探究しているんですね。 

真鍋:試して遊んでいる方が多いですけどね(笑)。

Apple製品のベストバイ

F:真鍋さんは今年、Appleのキャンペーンに起用されていましたよね。

真鍋:はい。CGアバターでの出演でしたが(笑)。

F:普段からApple製品は使い倒しているんじゃないかなと思いますが、今年のベストバイに挙げていただいたのはこの3つ。まず中央にあるのは、最新モデルの最高スペック「M1 Macbook Pro Max」ですね。

真鍋:これは久々の大幅アップデートでかなり嬉しかったです。まず電池の持ちがすごく良くて、感覚的には倍になっているんじゃないかというくらい、一番の違いを感じましたね。OS、ハード、ソフトと全て開発しているアップルだからこそ出来る技だなと。あとスペックなどは使うソフトによって恩恵が違うと思いますが、例えば書き出しのスピードはレンダリングの時間が3割減くらいになって早いです。

F:真鍋さんのレビューは説得力あります。形も少し変わったようです。

真鍋:フラットで厚みがあって四角くて、イカつくなりました。Appleユーザーとしては、久々に新しくなってくれたなあ、という喜びです。

F:続いて「iPhone13 Pro」。最新モデルは毎回買っているのでしょうか。

真鍋:新しいモデルが出たら、だいたい買って試しています。iPhone13 Proは、シネマティックモードが半端じゃないですね。毎日"マメ"を撮っています(笑)。


F:撮れ高よさそうです。シネマティックモードの良い点は?

真鍋:撮影した映像の中に距離のデータが入っているんですよね。特殊な動画ファイルになっているのですが、それを使うことでフォーカスを後でいじることができるのがいいですね。背景の方にピントを合わせることも後からできるので、例えば複数人を撮った時に誰にフォーカスを当てるかを撮影後に調整できたりも。

F:その機能は知りませんでした!使ってみます。あと1点は「Apple Watch Series 7」。

真鍋:これも同じなんですが、電池の持ちの良さでベストバイです。

F:真鍋さんの中でバッテリー問題が重要だということがよくわかりました(笑)。

F/CE バックパック

F:「エフシーイー(F/CE)」のバックパック、使い込まれていますね。

真鍋:はい。前に紹介したホワイトマウンテニアリングのバッグもよく使っているんですが、1ヶ月くらい前から新しく使いはじめたのがF/CEです。

F:購入したきっかけは?

真鍋:代官山のお店になんとなく入ってみたら見つけました。良さそうだったので買って使ってみたら、すぐメインのバッグに昇格しましたね。

F:コンパートメントが多重構造で、かなり収納力がありそう。

真鍋:メインの部分は3つに分かれていて、ポケットも何を入れたらいいかわからないくらい多いです。パソコンが4台くらい入るんじゃないかなというほどの大容量。

F:真鍋さんにピッタリじゃないですか。

真鍋:素材とかサイズの違いで色々な種類があったんですが、これにしてよかったと思います。先ほどの「M1 Macbook Pro Max」は少し大きいけど、ちゃんと入って安心しました。

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YAMAHA ピアノ YUS5ENST

真鍋:少し前まで、この部屋にグランドピアノがあったんですよ。坂本龍一さんと進めている某プロジェクトで必要になって、夏の2ヶ月くらいここで制作していたんです。毎晩のように生のピアノを聴いていたら、ピアノの音ってすごくいいなと改めて思って。

F:それでご自身用にアップライトピアノを購入されたんですね。ちなみに真鍋さんも弾かれるんですか?

真鍋:小学校の頃に習っていました。でも辛かったというか、泣いてやめさせてもらったくらいなので、ピアノにあまり良い思い出がなかったんです。

F:でも坂本龍一さんのピアノを聞いて、思い出が塗り変わったんですね。確か、真鍋さんはご両親も音楽をやられていたとか。

真鍋:それこそ母はヤマハに勤めていて、この自動演奏のピアノの仕事を長くやっていました。なので少し縁があるんですよね。実は最近、当時の母が載っている新聞記事のデータを送ってもらったんですが興味深くて。これです。

F:「ハイテク楽器」って記事に書いてありますね!

真鍋:そう、30年以上前の記事ですが当時の最先端の音楽について書かれてるんですよ。「ハイテクの軽やか音色」って、僕がいま関わっているようなことを。ちょっと面白いですよね。

F:親子でそんな共通点があったんですね。ここにベースギターも置いてありますが、これは?

真鍋:これは岡村靖幸さんに引越し祝いで頂いたジャズベースです。僕は親父がベーシストでしたが、大人になってからはベースを弾く機会は無かったんですよね。「趣味でもいいからベースを弾く様に」という岡村さんからのメッセージと受け止めました。

F:ご両親とは違う道のようで繋がっているんですね。せっかくなので今後はぜひ弾いてくだい。

真鍋:ではこれを機に練習して、新年会までに間に合うかな(笑)。

今年を振り返って

F:ここに来てから薄々感じていたんですが、引っ越されたというこのスタジオ付きの家が今年のベストバイなのでは?

真鍋:いや、本格的に住み始めたのは最近なので、まだベストかはわからないです(笑)。でも、こういう拠点をひとつ作ったのは大きかったですね。コロナ前は1年の半分は海外にいましたが、生活スタイルも完全に変わって、もう昔みたいに旅をしなくても出来ることが多くなったので。というか、あまり旅をしたいと思わなくなっているのかも。

F:それでワンちゃんを飼い始めたり。

真鍋:そうですね。あと、リモートのコミュニケーションが増えたことによって、どうしてもイヤホンやヘッドホンで音を聴く時間がめちゃくちゃ増えるじゃないですか。それもあってか耳に異変を感じていた時期があって、本当に恐ろしくなったんです。自分は音楽を聞いて、そこからインスピレーションを受けて映像や演出をつける仕事がメインなので、一体どうなってしまうんだろうと。そんな時に大切なピアノの仕事も抱えていたので、制作環境を整えることを最優先に考えてこのスタジオを作ったという流れです。よい物件が見つかったので、高校の同級生の建築家にお願いしてリノベーションしてもらって。

F:地下がスタジオで、上階が仕事場と住居。とても素敵な空間で、オンもオフも大事ということを気付かされます。

真鍋:なのでこの一年で重視したのは、環境を整えて制作時間を充実させることでした。結果的に効率もだいぶ高まりましたね。

F:ライゾマティクスとしては今年、設立15周年。社名をアブストラクトエンジンに変更して体制が変わったり、東京都現代美術館で個展もありました。

ライゾマティクス展 内観

2021年3月から開催
ライゾマティクス初の大規模個展が開幕、アップデートしたアーカイヴ作品を公開

真鍋:やっぱり個展は大きかったですね。昨年はライゾマの皆で準備していたことが吹っ飛んで本当に絶望していた時期なのですが、このお話を頂けたことでチーム一丸となって制作、発表出来たことは本当に支えになりました。コロナで多くのことがストップしましたが、そんな中でも今年は国内外の色々な仕事ができたことは、コミュニティや周りのサポートおかげですね。本当に感謝しています。

F:長く演出の技術開発を手掛けているPerfumeも、約1年半ぶりに有観客ライブが戻ってきましたね。新しいことがまた起こり始めているという実感はありますか?

真鍋:Perfumeも「Reframe」ライブの後のトークで話していましたが、戻ったというよりも「新しい時代になった」ということだと思います。まだまだ大変な時期は続くと思いますが、一つ一つを大事に楽しんで取り組みたいですね。

F:今後の活動も楽しみにしています!

■真鍋大度
アーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJ。
2006年Rhizomatiks 設立。
身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動している。

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