モデルとして登場した三吉彩花
Image by: FASHIONSNAP(Ippei Saito)
デザイナーの村田晴信は、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が共催するファッションコンペティション「TOKYO FASHION AWARD」の受賞者のひとり。今回のショーは、同アワードの一環としてメイン会場の渋谷ヒカリエで開催された。
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同ブランドは、女性の立ち姿や日常の仕草に美しさを見出す、クリーンで“絵になる”立体感に定評がある。今季は、“偉大なるアマチュア写真家”と評されたジャック=アンリ・ラルティーグ(Jacques Henri Lartigue)が切り取った人々の自由な姿や景色、特に彼のミューズであったルネ・ペルル(Renée Perle)をはじめとする女性たちのスタイルに着想。ミニマルなエレガンスを表現した。
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ノーブルなコレクションは、主に日本やイタリア製のキャメルやシルク、ヴァージンウールといった上質で柔らかな素材と、ハリのあるギャバジンを対比させることで美しく弧を描くシルエットを作り出す。どれも一見シンプルに見えるが、コートは身ごろにスリットを入れることでケープ風に楽しめたり、シャツはカフスを大きく取ることでモダンでシャープな印象に仕上げたりなど、捻りのあるディテールが静かに主張する。
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ショーには、新作バッグの「ピアーダ(PIADA)」に加えて、ブランド初のシューズ3型も登場。ジュエリーは「シュン オオクボ(SHUN OKUBO)」、スニーカーは「オーエーオー(OAO)」のアイテムを用いて、スタイルのあるしなやかな女性像を完成させた。
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村田晴信はオリジナルのシューズ制作のきっかけについて「ルックをスタイルとして完成させるためには、靴も必要性だと感じて、ショー3週間前に急遽制作を決めた。浅草の工場に急ピッチで進めてもらい、木型からオリジナルで制作した」と説明した。
大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。WWDジャパンやFashion Newsの編集・記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、ファッションビル、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションを軸にライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。
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