「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ 2024年クルーズコレクション
Image by: LOUIS VUITTON
「美しい島」の意味を持つイゾラ・ベッラ(ベッラ島)。イタリア北部のマッジョーレ湖に浮かぶ小さな島で、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)が手掛ける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」2024年クルーズコレクションのショーが開催された。同ブランドによるイタリア初のショーとなった。
湖上の楽園へ
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5月24日(日本時間5月25日)、約800人のゲストがルイ・ヴィトン特別仕様の船でベッラ島に上陸。天候の影響でランウェイの映像は庭園で撮影され、招待客向けのショーはボッロメオ宮殿で行われた。
ミラノ出身の貴族であるボッロメオ家によって17世紀に建てられた宮殿は、イタリアバロック建築の最高峰とされ、豪華絢爛な装飾や彫像、絵画、タペストリーなどで飾られている。島の構造を活かしたバロック庭園には花々が咲き乱れ、水上の楽園を思わせる。
ルイ・ヴィトンの2024年クルーズコレクションは、そんなイゾラ・ベッラが持つ魅力と呼応。ジェスキエールは、ハイブリッドなエレガンスや逆説的な概念の中に、現代のフェミニニティとロマティックなものがもたらす、新たなバランスを探求したという。日常と非日常の間を行き来する幻想的なショーとなった。
バロック庭園と呼応する神秘的なドレス
コレクションの序盤は、ウェットスーツやスイムウェアを連想させるネオプレン素材をアレンジ。首元やミニスカートの裾には、魚のヒレのようにフリルが広がる。目元を覆うマスクと相まって、神秘的な印象を与えた。
フェザーやビジューの王冠を被ったモデルたちは、島の王族を思わせる貫禄。花弁のようにスパングルが連なるスカートなど、ボタニカルの要素と丸みを帯びたフォルムをまとう。
ステンドグラスや壁紙、カーテン風のテキスタイルは、クラシカルな建築物のマテリアルを想起させる。また貝殻風の刺繍は、ボッロメオ宮殿の地下にあるグロッタ(貝殻や石で埋め尽くされた洞窟)のよう。構築的なジャケットに用いたガルーシャ(エイ革)、イカリ型のボタン、貝殻型のバッグなど、海の要素も取り入れられている。
ラストパートの7体は、淡いカラーの幻想的なイヴニングドレス。ふんだんに施したフリルや大きなリボン、歩くたびに裾が弾む様が、宮殿内を漂う妖精のような浮遊感を演出した。
ショーの終了後は、宮殿内で華やかなパーティーが開催された。屋外では、花屋や本屋など特別な屋台が並ぶナイトマーケットがオープン。セレブリティをはじめとする招待客が、一夜限りの夢のような世界を堪能した。
Kōki,
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