「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が11月30日、初のメンズ プレフォールコレクションを香港特別行政区の「アベニュー・オブ・スターズ」 で発表した。会場は15世紀以来、世界中の船が寄港し、文化交流の中心地として知られるビクトリア・ハーバーを臨むプロムナード。世界屈指の夜景をバックに、海にまつわる要素を盛り込んだ新作が披露された。
月に導かれる航海と、旅のエネルギー
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今年2月にメンズ クリエイティブ・ディレクターに就任したファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)にとって2回目のショーとなる今回のコレクションは「ハワイから香港へ、香港はLVers(恋人)たちのもの」と題された。デビューショーでキーとなった「太陽」に対して今回は「月」に着目し、ショーも夜の8時過ぎからスタート。月と星に導かれて新たな地平線を目指す船員たちの姿や、ブランドの核である旅のテーマ、サーフィンやトロピカルなハイビスカスなどがコレクションに取り入れられた。
セーラーハットを被った船員たち
バージニア・ビーチで育ったファレルにとって、水辺の近くのカルチャーは”不変のテーマ”だそう。伝統と多文化が融合する「アヴェニュー・オブ・スターズ」のランウェイには砂浜が敷かれ、その一部にLEDで波が映し出される仕掛けも。前半で登場したのは、セーラーハットを被った船員たちのマリンルック。セーラーカラーや海軍のジャケットの要素をジャケットやスーツに取り入れ、船のロープでトリミングされたスウェットが登場した。流れる水のようなパールの装飾、貝殻モチーフのグラフィックや紋章もアクセントとなっている。
漁師やサーファーの装いが着想源
続いて登場したのは、海神ネプチューンのモチーフを取り入れたフローラルシャツ。そしてバージニア州の湖や漁師を彷彿とさせるデニムのボンバージャケットやフィッシャーマンズサンダルなども目を引いた。そして「月の大きさを見て津波の規模を判断する」というサーファーたちの文化も、スキューバースーツや木製ビーズで作られたビーチブレスレットなどに反映された。ハワイのアロハシャツにオマージュを捧げるプリントは10パターン制作され、立体的な装飾やジャカードでも表現されている。
Video by FASHIOSNAP
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バッグやサングラスもハワイ風
アクセサリーでは、ハワイの風景から着想を得て誕生した「サーフィン モノグラム」やラフィアで手編みしたトートバッグなどが登場。トロピカルフラワーのモチーフで飾られたサングラスや、船舶の材料から抽出した超軽量のチタンと木材で作られた「スーパー ビジョン サングラス」にもハワイのスピリットが感じられる。
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観客を驚かせたドローンの演出
ショーのフィナーレにはビクトリア・ハーバーの夜景をバックに、ドローンショーを披露。波や帆船、太陽、ブランドのモノグラムなどが次々と形作られ、最後にはファレルが掲げるキーメッセージ「LVers」が夜空を彩った。今回のサウンドトラックにはファレルとスウェイ・リー(Swae Lee)、ラウ・アレハンドロ(Rauw Alejandro)によるオリジナル曲「Airplane Tickets」も含まれ、50人のウクレレ奏者が生演奏を披露した。
ランウェイに登場した新作アイテム
Image by: FASHIONSNAP
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