ADVERTISING

UV対策雑貨がファッション化 アームカバーやフェイスカバーの需要拡大

左:「ヤケーヌ」フェイスカバー、右上:「スナイデル」アームカバー、右下:「スリーコインズ」アームカバー

左:「ヤケーヌ」フェイスカバー、右上:「スナイデル」アームカバー、右下:「スリーコインズ」アームカバー

左:「ヤケーヌ」フェイスカバー、右上:「スナイデル」アームカバー、右下:「スリーコインズ」アームカバー

 年々暑さや日差しが過酷になる日本の夏。「絶対に日焼けしたくない」という強いニーズの表れか、フェイスカバーや肌を隠すためのアームカバーがヒット商品になり、街中にはさまざまなアイテムを駆使して素肌をほとんど隠しながら歩く人の姿を見かける機会が増えた。一方で、本気のUVカット対策スタイルは“不審者スタイル”と自虐的に表現されることもしばしば。本気の日焼け対策をしたい、でも見た目の印象を少しでも良くしたい、そんな声に応えるべく、今年はアパレル各社から新たな提案が増えている。

ADVERTISING

フェイスカバー人気の火付け役「ヤケーヌ」、累計300万点を販売

 フェイスカバー人気の火付け役は、丸福繊維が手掛ける紫外線対策を目的とした日焼け防止専用フェイスカバー「ヤケーヌ」。屋外作業時の使用を目的に2010年に発売したが、美容目的で使用しているという著名人や美容家がSNSや雑誌等で紹介したことをきっかけに、利用シーンやユーザー層の幅を広げている。2025年の販売個数は前年比1.3倍、2021年と比較する約2倍と右肩成長を続けており、2010年からの累計販売数は300万点を超える。コロナ禍以降、マスク着用に対するハードルが下がったことも人気を後押しする要因の一つだと担当者は分析している。

「ヤケーヌブラックレーベル」フェイスカバー(2640円)

Image by: 丸福繊維

 近年は春先から日差しの強い日も増えていることから、ハンズやロフトといった専門店でも3月からUV対策グッズの特集が組まれている。ニーズの前倒しを受けて、今春は現在までの販売個数が対昨年比50%増と好調で、年間でシリーズ合計約80万点の販売を見込んでいる。

 一般的に淡色よりも濃色の方がUVカット率がやや高いことから、ヤケーヌではブラックやネイビーが売り上げの約半数を占め、高UVカット率・高機能のブラックの生地を使用した「ブラックレーベル」が特に人気になるなど「性能重視」のユーザーからの支持が厚い。しかし、直近2〜3年はベージュピンクなどのニュアンスカラーの人気が高まっており、3年前と比較すると販売点数が3倍に伸長している。ニュアンスカラーの人気が拡大している理由については、流行色であることや肌なじみの良さ、機能面だけでなく見た目を重視するユーザーが増えている点などをブランド担当者は指摘する。

「ヤケーヌスタンダード」フェイスカバー 左:ピンクベージュ、右:ベージュ(1980〜2090円)

Image by: 丸福繊維

◆ユニクロからもピンクが登場

 「ユニクロ(UNIQLO)」も昨年6月にフェイスカバーを発売し、シーズンのヒット商品になった。一方で、一般的に日差し対策商戦の始まる3〜4月を過ぎた時期の立ち上がりだったことから逃した商機もあったとし、今年はサングラスなどその他のUV対策グッズと同様に3月半ばから取り扱っている。暑さ対策・UVカットへの関心の高まりを受け、UV対策カテゴリー全体の商品数は前年比の約1.5倍を揃えており、動き出しは好調だ。肌なじみの良いカラーのニーズが高まっていることを受け、ユニクロでも6月下旬にフェイスカバーの新色「ピンク」の発売を予定している。

ユニクロ新宿本店のフェイスカバー売り場。フェイスカバーの価格は1500円。

Image by: FASHIONSNAP

アームカバーはリブやフリルが拡大

 フェイスカバーに加え、ユニクロはUV対策グッズとしてアームカバーも揃える。エアリズム素材を使用した接触冷感と滑らかさが特徴だ。2025年4〜6月のウィメンズの雑貨カテゴリー売り上げ1位はアームカバーだったが、今年も滑り出しは好調。UVカット効果は持ちつつも、抵抗感なくファッションとして取り入れやすい「服見え」するデザインのニーズが高まっているという考えから、今年はカットソーをレイヤードしたように見えるリブ素材の新型アームカバーを発売した。

新作のリブアームカバーもエアリズム素材を採用。ホワイト、ブラックに加え、トレンドカラーのブラウンをラインナップしている。(990円)

Image by: FASHIONSNAP

 パルグループの雑貨業態「スリーコインズ(3COINS)」でも、暑さ・UV対策グッズの人気が高まっており、フェイスカバーやドライブグローブ、アームカバーといったカテゴリーが特に売れている。「UV冷感アームカバー」は、昨シーズンで11万点を売り上げ、今年も継続して販売。リブ素材のアームカバーも昨年から継続して人気だ。今年4月6日に発売した「UVリブメローアームカバー」は、初週で約1万6000点を売り上げ、現時点で約2万4000点の在庫が完売間近だという。今年はトレンドのスカーフを取り入れた暑さ対策グッズに加え、ニーズが高まっているファッション性の高いアームカバーの種類を増やすなど、トレンド性を重視したラインナップが揃う。

UVリブメローアームカバー(330円)

Image by: 3COINS

 マッシュスタイルラボでは、2024年まではブランドごとに企画していた暑さ・UV対策商品を、2025年からはブランド横断で企画し、バリエーションを増やしている。今年は、繊維商社の瀧定名古屋と共同開発した猛暑に対応する高機能素材「ルミシェード バイ ソラメント(LUMISHADE by SOLAMENT®)」を採用した商品を「スナイデル(SNIDEL)」をはじめとする7ブランドから発売した。7ブランド合計の型数は、前年に対しアパレルで11型、雑貨で5型拡充。昨年は4月下旬に販売をスタートしたが、今年は1ヶ月前倒しで販売を開始し、順調に売り上げを伸ばしているという。

 スナイデルからは、同素材を使用したアームカバーが登場。ロゴパッチをあしらったデザインやギャザーを寄せたデザインなど、スタイリングのアクセントになるように企画した。このほか、マークスタイラーの「ダズリン(dazzlin)」でも袖口にフリルをあしらったUVカットアームカバーが好評で、スタイリストからのリース依頼も多いという。

ルミシェードを使用した「スナイデル」のポーチチャーム付きアームカバー(7920円)MASH STORE/楽天ファッション限定

Image by: マッシュホールディングス

◆UVカットにかわいさを求める動きは「着る日焼け止め」にも

 化粧品の日焼け止めは、数時間ごとに塗り直さなくては表記通りの効果が発揮されない。また、単なるUVカットだけでなく遮熱性を求めるニーズも高まっている。これを受け、近年はアパレルメーカーから高機能素材を使用した「着る日焼け止め」の提案も増えている。スナイデルのUVカット機能付きのチュールドッキングニットカーディガンは、販売開始2週間の消化率が80%と好調。WEB限定販売のルミシェード バイ ソラメントを使用したサンバイザー付きパーカーは初日で完売したことを受け、追加販売を実施。目標の5倍の売り上げを達成した。

スナイデル サンバイザー付きUVカットパーカー(1万9800円)

Image by: マッシュホールディングス

スナイデル UVカットチュールドッキングニットカーディガン(1万2320円)

Image by: マッシュホールディングス

最終更新日:

FASHIONSNAP 編集記者

橋本知佳子

Chikako Hashimoto

東京都出身。映画「下妻物語」、雑誌「装苑」「Zipper」の影響でファッションやものづくりに関心を持ち、美術大学でテキスタイルを専攻。大手印刷会社の企画職を経て、2023年に株式会社レコオーランドに入社。ファッション雑貨、アクセサリー、繊維企業を中心に取材。

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント