現地からお届けするパリコレ日記
Image by: FASHIONSNAP
現場にいると見えてくる、あんなコトやこんなコト......ミラノとパリのファッションウィーク期間中、現地で取材している編集記者たちの日記を公開。街の様子やショー会場で気になったこと、展示会で見つけた"コレ欲しい!"というアイテムなど、リアルな情報をお届けします。<10月2日>
誰かが落とした財布?
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ホテルに届いた袋を開けると、中に入っていたのは財布。革が経年変化し、シワシワのお札やレシート、IDカードまで入っていて、まるで誰かの落とし物が届いたかのようにリアル。これは「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のショーの招待状でした。
財布に記されていたショーの住所は、パリ中心部から車で1時間ほどかかる場所。会場内に入ると、驚きの演出が待っていました。詳しくはコレクションレポートにて。
ディープなアフターパーティー
バレンシアガのアフターパーティーはパリ市外。治安があまり良くないエリアらしいですが、ものは試しで行ってみることに。現地在住のフランス人いわく、ベルリンの有名な「ベルグハイン(Berghain)」のようなハウステクノ系のアンダーグランドのクラブだそうで、「とてもラグジュアリーブランドがパーティーをするような場所ではない」とのこと。そこでパーティーをしてしまうのが、バレンシアガらしさでもあります。
屋内ではオマール・スレイマン(Omar Souleyman)というシリア人シンガーのパフォーマンスが。アラビア語のセッションは今までに聞いたことのないエキゾチックで中毒的なサウンド。1日の疲れも忘れて思わず朝まで…となりそうでしたが、我に返って1時過ぎに帰路へ。
ピンクピープルが大集合
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のショー会場には、2022年秋冬の「ピンク PP コレクション」に身を包んだゲストが大量発生!人間だけにとどまらず、ワンちゃんまでも。
今シーズン、ミラノやパリの街でも見かけることが多いこのピンク。サン=トノレ通りのヴァレンティノの店舗は期間限定で建物全体がピンク一色にラッピングされていて、異彩を放っていました。
最後に入ってきたのは…
開始目安の時間が過ぎても始まらないショー。ショーにはこの人なしでは始められない!というVVIPがいるものですが、ヴァレンティノの場合は、今回サウンドトラックを手がけたアーティストのエリカ・バドゥ(Erykah Badu)。そしてこの方、ゼンデイヤ(Zendaya)でした。スタイリストのロー・ローチ(Law Roach)と共にお目見え。彼女はピンク、ではなくブラックの特別な装いで登場です。
屋外開催のリスク
たまにショーの案内に「屋外での開催となりますので暖かい服装でお越しください」との一言が添えられてある場合があります。ということは雨天の場合は野晒しなる可能性があるということ。(もちろんブランド側で傘などの雨具を用意してくれるのですが。ロゴ入りだったりしてそれはそれで嬉しかったり)「ジバンシィ(GIVENCHY)」のショー会場は屋根なしの庭園です。雨が降りしきる中、会場に入ると座席はびしょ濡れ。ロゴ入りの透明傘とカイロが配られました。どうなることかと心配しながら待っていると、なんとショーが始まる頃には雨が止んで雲間から虹が。
セレブのラインナップも豪華だったのですが、スターが結集するとこんな奇跡的なことが起きるのだな、と妙に納得。オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)やホールジー(Halsey)、f(x)のアンバー(Amber)のほか、写真には収められなかったもののミシェル・ドッカリー(Michelle Dockery)、ノオミ・ラパス(Noomi Rapace)、メイジー・ウィリアムズ(Maisie Williams)など今のジバンシィのイメージに合っている顔ぶれで、個人的には一番上がったゲストラインナップでした。
フロントローの空席
数いるセレブゲストの中でも今回のミッションは、ブランドアンバサダーのK-POPガールズグループ「エスパ(aespa)」を撮ること。シート近くで待機するものの、ぎりぎりまで待っても姿を現せず、今回はショーが始まってしまいました。そしてショー終了時、ゲストが会場を後にする頃に登場!どこか別の場所で見ていたのでしょう。カメラに囲まれる中、撮影ミッションコンプリートです。MY(aespaのファンの名称)のみなさん、いかがでしょう?
ワルツのような軽快な動き
ジバンシィのショーネタでもう一つ。ショーの間中、モデルの傍らでひたすら撮影するビデオグラファーの彼。すごいアングルと動きで前から後ろからと撮影しているのですが、目の前にいたと思ったら、客席の後の庭園に瞬間移動していたり、とにかく忙しい。ぎりぎりまで攻めるのでフロントローに突っ込まないか心配でしたが、かなり重量があろう機材を装着しながらも、まるでワルツのような軽快なステップで任務をこなしていました。
最初は、視界の妨げになるので邪魔…と思ったものの、観客の視線も気にせず与えられたミッションを真剣にこなす姿に妙に共感。そんな彼の臨場感あふれるカメラワークはこちらからチェックしてみて。
text & photo: Chiemi Kominato、Yuui Imai
【ミラノコレ日記】
vol.1 パンデミック後の街並みと、現地で人気のグルメ
vol.2 ショー会場でゲストを探すミッション
vol.3 エスプレッソとグッチを着た満島ひかり
vol.4 双子だらけのミラノ、デモで交通麻痺も
【パリコレ日記】
vol.1 ファッションウィーク初日の様子を現地よりお届け
vol.2 ぷにぷにの物体が配られた「ボッター」のショー
vol.3 ひたすらナッツを並べるモデルたち
vol.4 デザイナーも観に来る「コム デ ギャルソン」
vol.5 あのK-POPガールズグループの激写に成功
vol.6 巨大なシンデレラ靴、エルメスの望遠鏡
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