現地からお届けするパリコレ日記
Image by: FASHIONSNAP
現場にいると見えてくる、あんなコトやこんなコト......ミラノとパリのファッションウィーク期間中、現地で取材している編集記者たちの日記を公開。街の様子やショー会場で気になったこと、展示会で見つけた"コレ欲しい!"というアイテムなど、リアルな情報をお届けします。<10月3日〜4日>
サーがお目見え
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デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の「チェンジズ(Changes)」のBGMが朝のポンピドゥー・センターに響き渡る中、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のショーには「サー(Sir)」の称号を持つポール・マッカートニー(Paul McCartney)の姿が。今年80歳を迎えたとは到底思えない若々しさです。
フロントローの最年少ゲスト
「ロク(rokh)」のショーのフロントローにちょこんと座っている男の子。スマートフォンを手に、手慣れた様子でコレクションルックを撮影していました。辛口ファッション批評家で知られる「ファッションネットワーク(Fashion Network)」の編集長ジェフリー・デニー(Godfrey Deeny)さんの息子さんだそう(最初お孫さんだと思ったのは内緒)。フロントローに座るのも初めてではないんだとか。
望遠鏡でエルメスのバッグ探し
「エルメス(HERMÈS)」の小物の展示会は、会場演出がユニークでした。ジュエリーをルーペで覗いたり、天井近くの見えない場所に置いてあるバッグや、中庭の向こう側に展示してあるバッグを望遠鏡で見つけたり。物の見方を変える、ウィットの効いた面白さがありました。
また会場内では、エルメスのアイテムを身につけて似顔絵を描いてもらえるコーナーや、ネイルやメイクのコーナーも。
今回のパリコレで最長記録のショー
「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のショー会場はオペラ座(オペラ・ガルニエ)。ランウェイには巨大なシンデレラの靴が展示されていました。ファンタジックなショーでしたが、私たちの席は回廊部分だったので、メインのランウェイで"何か"が行われている間は、音楽を聴きながら待っている時間。ショーは40分以上(!)で、今回のパリコレで最長記録となりました。
コラボシューズが豊作のギャルソン
ギャルソン3ブランド合同の展示会で、コラボシューズをチェック。「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」×「サロモン(SALOMON)」は先シーズンに引き続きのコラボで、今回は素材や色が新しくなりました。
「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」×「アッシュ(ASH)」は、デコラティブなパールやチェーンが印象的。
「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」×「ハンター(Hunter)」は、ベースのブーツはそのままに、ハーネスやフラワーモチーフでアレンジ。ガラリと表情が変わりました。
カルティエの宝石の輝きにうっとり
「カルティエ(Cartier)」の展示会にはジュエリー、ウォッチ、アクセサリー、フレグランスの新作がラインナップ。気になった新作リングは、パンテールの毛並みを表したぷっくりシルエットが特徴の大ぶりリング。オニキスなどのストーンで表した斑点模様の淵には細かい線の細工が施されており、より毛皮の質感を表現しているのだそう。今回、日本PRの渡航がないブランドがいくつかあったものの、カルティエは現地のスタッフが丁寧にアテンドしてくれてとても好印象。
広瀬すずさんのファッションスタイル
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、今回もルーヴル美術館の敷地内にある、特設テントがショー会場。入場して席を探していると、日本からのゲストとして招かれていたブランドアンバサダーの広瀬すずさんに遭遇しました。今日のファッションのお気に入りのポイントについて聞いた動画をチェック!
香りを探しにドーバーへ
今日は取材終わりに、ずっと行きたかった「ドーバー ストリート パルファム マーケット(Dover Street Parfums Market)」へ。マレ区に位置するこちらのお店は2019年にオープン。その名の通り、香水にフォーカスしたお店です。フレグランス以外にもボディケアやコスメなども取り扱っており、「コム デ ギャルソン」のフレグランスシリーズをはじめ、あまり見たことのないニッチな香水もあり、"香りを探しにいく"といった場所です。
色々な香りを試すと鼻が利かなくなりがちですが、こちらで扱っている香りはどれも個性的。香りについて色々と教えてくれるフレンドリーな店員さんたちも好印象でした。
ようやくみんなが帰ってきたパリ
パリコレ9日間の日程が無事に終了! 2年半ぶりに日本から参加したデザイナーや、久しぶりに取材に訪れたジャーナリストなど、皆がパリに再び来れたことを喜んでいました。なかなかホテルが予約できなかったり、円安の洗礼なども受けましたが、街は以前に増して活気に溢れています。
紙の招待状が減ったり、サステナブルな素材の増加、ショー会場に用いた資材のリユースなど、地球環境に配慮した取り組みも進んでいるようです。世界中からファッション関係者が集ったパリからのレポートは、この後も順次公開していきます。
Merci beaucoup, Paris. À bientôt!
text & photo: Chiemi Kominato、Yuui Imai
【ミラノコレ日記】
vol.1 パンデミック後の街並みと、現地で人気のグルメ
vol.2 ショー会場でゲストを探すミッション
vol.3 エスプレッソとグッチを着た満島ひかり
vol.4 双子だらけのミラノ、デモで交通麻痺も
【パリコレ日記】
vol.1 ファッションウィーク初日の様子を現地よりお届け
vol.2 ぷにぷにの物体が配られた「ボッター」のショー
vol.3 ひたすらナッツを並べるモデルたち
vol.4 デザイナーも観に来る「コム デ ギャルソン」
vol.5 あのK-POPガールズグループの激写に成功
vol.6 巨大なシンデレラ靴、エルメスの望遠鏡
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