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ファッションを通して紐解く「リーディングカルチャー」の現在地【特集8記事まとめ】

橋本知佳子

 夏休みやバカンスの長期休暇を生かして読書に没頭しようという欧米の習慣「サマーリーディング」。暑い夏の過ごし方の選択肢として、近年国内でもこの言葉の知名度は高まりつつある。FASHIONSNAPでは、読書の秋ならぬ、読書の夏の季節に合わせて、近年深まるファッションと読書・文芸との結びつきを掘り下げる特集を掲載した。なぜ今、読書の魅力が再発見されているのか、ラグジュアリーブランドがリーディングカルチャーに注目する理由から、インディペンデントなクリエイターたちが巻き起こす波の広がりまで、ファッションと読書の関係性を多角的な視点から考える。

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【消費論】ラグジュアリーブランドと若年層の消費トレンドの変化

「ミュウミュウ(Miu Miu)」や「ディオール(Dior)」も、イベント企画や商品デザインの中に分かりやすく取り入れるようになった「文学」。その背景には、若い世代の価値観の変化がある。大量のデジタルコンテンツを日々受動的に摂取している彼らにとって、アルゴリズムから離れ自ら選んだ紙の本を読む行為が“クール”に映るようになっているという。注目のキーワード「#Booktok」や韓国の「テキストヒップ(텍스트힙)」にも触れつつ、近年の潮流を専門家の意見を交えて紐解いた。...記事を読む

【スタイル】"アティテュード"としてのポエットコアを注目アーティストと考える

2026年秋冬のファッショントレンドとして浮上している「ポエットコア(Poet-core)」(詩人や作家のようなスタイル)。それは、単なる服装の流行の域を超え、不安定な時代の中で、ひっきりなしにスマホから届くアテンションに静かに抗おうとする若年層たちの姿勢の表れなのかもしれない。家中に本があふれる家庭で育ち、今も「古本屋に行くとつい山盛りに買っちゃう!」と話す、オーディオヴィジュアルアーティストの「tamanaramen」をミューズに迎え、"アティテュード"としてのポエットコア、十人十色の“文学少女”像を模索した。...記事を読む

【ブッククラブとは?】三宅香帆が語る、ブッククラブとファッション

「推し活」「言語化」「労働と読書」。こうした現代社会のムーブメントを、当事者として鋭くも愛のある鮮やかな言葉で解き明かしてきた文芸評論家の三宅香帆。間違いなく近年の読書カルチャーの拡大に貢献する一人である彼女がこの夏、自主企画のブッククラブ「Miyake Book Club」を立ち上げた。ブッククラブの立ち上げ経緯から、読書文化の現在や書店の可能性、三宅個人のファッションの話まで縦横に語ってもらった。...記事を読む

【小売り】書店ビジネスとファッション業界に通じるリアル店舗の生存戦略

「読書」が注目を集めても、相次ぐ書店の閉店には歯止めがかからないのはなぜ? その主要因として指摘されているのが、書籍販売の粗利率の低さ。厳しい状況下でも収益性を担保し、生き残りをかけるべく、ファッション雑貨や飲食をはじめとした「非書籍」カテゴリーに注目する書店が増加している。キーワードは、価値の明確化と“編集力”。書店が模索する生き残り方には、アパレル業界を含めたこれからのリアル店舗を考えるヒントが詰まっている。...記事を読む

【ビューティ】本にまつわるフレグランス10選

目に見えない香りは、言葉と同じように記憶や感情を呼び起こし、まだ見ぬ情景や物語を想像させるもの。文学と香りは、豊かなイマジネーションを通じて、深く響き合う親和性の高い表現だ。そうした文学と香りの親和性に着目し、ページをめくる高揚感や古い紙の匂い、静寂に包まれた書庫を思わせる香りなど、本にまつわる10のフレグランスを紹介。...記事を読む

【クリエイター】“本そのもの”の装いを提案するインディペンデントなエネルギー

トレンドを語る時、ついラグジュアリーブランドの動きといった大きな潮流に目がいくが、ストリートから新しいトレンドが生まれるように、読書カルチャーにもインディペンデントなクリエイターたちの活動がポジティブなエネルギーを与えている。本を読む行為そのものをファッションの視点から捉え直す、“本のための装い”を提案するクリエイターたちを取材した。...記事を読む

【ブックリスト】ファッション好きに贈る全33冊

本特集で取材した三宅香帆や「tamanaramen」のほか、エッセイなどの文章にも定評がある「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」の吉田圭佑、本好きモデルのイア(ia)など、幅広いジャンルの11組による「サマーリーディング"ブックリスト"」全33冊を公開。「今年の夏に読み返した/読み返したい本」「ファッション描写が印象的な本」「“ファッション好き”におすすめしたい本」の3つを選書してもらった。...記事を読む

【映画と本】読書好きな映画監督 沖田修一&俳優 姫野花春と本屋で語る

 デビュー20周年を迎えた映画監督 沖田修一と、駆け出しの16歳の若手俳優 姫野花春。2人の共通点は、10代から表現活動を始めたことと、本好きであること。お互いのキャリアにとって節目となる作品を共にした2人ならば、本を通してこそ語れることがあるのでは?と、会議室を飛び出して向かったのは小さな古書店。キャリアも世代も異なる2人の、表現における原体験と「物語」から教わったこと。...記事を読む

最終更新日:

文・橋本知佳子

Chikako Hashimoto

FASHIONSNAP 編集記者

東京都出身。映画「下妻物語」、雑誌「装苑」「Zipper」の影響でファッションやものづくりに関心を持ち、武蔵野美術大学でテキスタイルを専攻。大手印刷会社の企画職を経て、2023年に株式会社レコオーランドに入社。ファッション小物・アクセサリー、繊維企業を中心に取材。

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