Culture

BOY奥冨直人が選ぶ、2021年注目の国内5アーティスト

 2021年、新たな時代を彩るのはどんな音楽か?「FASHION&MUSIC」をテーマに掲げる渋谷カルチャーショップ「ボーイ(BOY)」のオーナーであり、スペースシャワーTVで配信されている番組「スペトミ!」のVJを担当するなど音楽シーンにも造詣の深い奥冨直人が今聴いている「注目のアーティスト」をピックアップ。奥富氏のレビューと共に国内5アーティストを紹介します。

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奥冨 直人(BOY)

平成元年・埼玉県生まれ。
ファッションと音楽のコンセプトショップ「BOY」を2009年渋谷円山町にオープン。2014年に現在の宇田川町店舗に移転・独立。
現在スペースシャワーTVにて配信番組「スペトミ!」のVJを担当。
DJやスタイリングなど日々の活動は多岐にわたり、どんな時代も楽しく暮らしている。

 2020年はコロナウイルスの影響により様々な規制がのしかかり、ライヴハウスやクラブの営業停止・制限、フェスの中止など音楽業界にとっても苦難の年となりました。僕自身も生活や活動に多大な影響があり、その中で自分にとって音楽の存在がこれまでいかに支えになっていたかということ、これからも傍に感じたい音や景色に対してより誠実に接していくことに向き合えた年でもありました。そんな中で新しく出会えた音楽アーティストの存在。厳しい状況下でも僕の心を潤してくれた注目の5組をご紹介します。(文:奥冨直人)

(sic)boy

 オルタナティブ、エモ、ラウドロックの要素や日本のロックシーンに代表されるメロディアスな歌い回しをヒップホップに落とし込んだスタイルで注目を集めている(sic)boy。2020年2月にリリースしたトラックメーカー/プロデューサーKMとのコラボEP「(sic)’s sense」が話題を呼び、同年4月に発表した「Akuma Emoji」でヒップホップとJ-ロックを見事に融合。両ジャンルにおいて注目の新鋭としての地位を確立した。

▶︎TOMMY'S REVIEW
 既にサブスクリプションを中心に支持を集めるラッパー(sic)boy。昨年10月にリリースしたアルバム「CHAOS TAPE」は、ラウドロックの影響が色濃く溢れながら、ラップとのかみ合いが心地好く幅広いリスナーの耳に届いています。

 最近ではMachine Gun Kellyの新作の軸となり注目を集めるポップパンク/メロディックパンクの要素と、現代の街のスリリングな空気も纏った稀有な存在感。キャッチーで爽快なメロディーとゴシックなイメージも不思議とマッチし、どこにも属していない独立性を感じています。

non albini

 関西を拠点に活動するパンクバンドR4のフロントマンによるソロプロジェクト。2020年6月に自身初となる作品「Nostalgia King」、同年12月にはflake recordsからカセットテープ版がリリースされた。

▶︎TOMMY'S REVIEW
 先ほど紹介した(sic)boyと同様に、ポップパンクとヒップホップの空気がナチュラルに溶け合い、なぜか切なげでいながら心地好いメロディーラインが癖になります。

 こうして自由な解釈で世間が定義付けるような"ジャンル"を軽快に往き来する存在が、今後若い世代から沢山生まれる事に楽しさと期待を膨らましています。

中川昌利

 宅録、弾き語り(アコースティックギター、ピアノ)、中川昌利 with Vaporband(バンド)、MV 投稿をして音楽活動中。

▶︎TOMMY'S REVIEW
 楽曲からノスタルジアと煌めきが溢れるシンガーソングライター中川昌利。元々友人に薦められて聴き始めたところ、やたら見覚えがあるなと思っていたら実はBOYによくいらしてくださっていた方でした。

 一昨年リリースされた楽曲「アホウ」は、ざらついた記憶の眩しさとピュアネスが詰まった、優しくてちょっぴり切ない恋のうた。ハイブリッドではなく、シンプルで温かみのあるこういった楽曲を聴きたかった、そんな時に出会った僕にとって特別な1曲になりました。

松木美定

 1993年静岡県生まれ。20歳から独学でジャズ、主にハードバップの作曲とピアノを始める。2018年11月からポップスの研究を始めると同時に宅録音楽家として活動を開始。作詞、作曲、プログラミング、演奏、歌唱、アートワークはすべて本人によるもの。

▶︎TOMMY'S REVIEW
 強く影響を受けたと言うジャズの要素と独創性の高いメロディーライン、そして清々しく通り抜ける様な美しいヴォーカルを重ねるシンガーソングライター松木美定。一聴すると複雑な楽曲が多いものの、聴くほどに自然と耳馴染みが良く晴れやかで快楽的。

 ポップミュージックの可能性は、柔軟な解釈と表現によって更に拡張していくものです。ライヴの形式など全く未知数なので、どの様な活動をされていくのか非常に楽しみにしています。

Sister In The Velvet

 2019年冬、東京で結成されたオルタナティブロックバンド。荒々しい楽器のサウンドと繊細でどこか気だるさのあるボーカルが織りなす退廃的でモダンな空気感が特徴。90sのオルタナティブロックバンドやファッションに影響を受けている。2020年は「Into It-Single」と「Five Foot Daydream-EP」をデジタルディストリビューションサービス「FRIENDSHIP.」からデジタル限定でリリースした。

▶︎TOMMY'S REVIEW
 久し振りに湧き出る程の90sロックマインドを感じるサウンドと出会った!と一聴き惚れしたスリーピースバンドSister In The Velvet。ギターの鳴りがそれはもう大好物、やはり爆音の気持ち良さは格別です。

 ラッパーやシンガーソングライターを中心に紹介してきましたが、根底にはロックバンドへの想いも強くありますので、締めくくりにご紹介しました。今年もまた沢山の音楽との出会いが楽しみです。

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