Image by: Maison MIHARA YASUHIRO
三原康裕手掛ける「メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)」が、パリで2024-25年秋冬コレクションを発表した。銀行だった廃墟のような会場の中央には近未来的なDJブースが設けられ、ランウェイ横でチアリーダーたちが踊り、Ken IshiiがDJを務めたショー音楽が鳴り響く中、ショーはスタートした。
4年目の“よろめき”を体現
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「ここ4シーズンほど、よろめきながらコレクションを作っているような気がして。長くやっている分、人生にも仕事にも疲れてくる時だから、あえて疲れていることを楽しんでみようとした」(三原デザイナー)という思いから、シーズンテーマは“WOBBLER PART FOUR”。ドロップショルダーのセットアップのファーストルックから、その気持ちの表れが見て取れる。
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以降も、コレクションはダークグレーやブラックなど、無機質でシックなトーンをベースに展開。同時に、ヴィンテージ加工、ほつれ加工、ブリーチ加工など、古着コレクターとしての顔も持つ三原デザイナーらしい経年変化の美しさに焦点を当てた手法も光る。
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もちろん、「メゾン ミハラヤスヒロ」のシグネチャーでもあるオリジナルのソールを使用したスニーカーもユーズド加工が施されており、1点1点の仕上がりが微妙に異なる仕様に。
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一方、1990年代のウェアハウスパーティーを彷彿とさせる会場とDJブースからも分かるように、光沢のあるラメ糸や艶感の強いフェイクレザーなど、夜の街に繰り出す気持ちの高揚を体現したかのようなドレッシーな装いが目立つ。
スーパーオーバーサイズで表現する“大人の洋服を着た子ども”
Image by: Maison MIHARA YASUHIRO
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だが、何よりコレクションで目を引いたのは、スーパーオーバーサイズのアウター群だ。昨シーズンから続くこのシリーズは、1980年代の三原デザイナーが幼少の頃、MA-1やミリタリージャケットを着用する大人たちを羨ましく思い着せてもらったものの、とにかくサイズが大きかったという思い出が着想源。熊やうさぎの人形もあいまって、まさに“大人の洋服を着た子ども”のムードを醸し出していた。
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