
Image by: FASHIONSNAP

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6月11日(現地時間)に開幕した世界最高峰のサッカーの祭典「FIFA ワールドカップ 2026」。これを記念して、東京・恵比寿の老舗ブリティッシュパブ「フットニック(THE FooTNiK)」を舞台に、サッカーを愛する4人のファッション業界人による座談会を開催した。フィッシュ&チップスやソーセージをつまみ、ビールを片手に語るのは、「サッカー部出身者が多いファッション業界の謎」から、日本代表の現在地、そして優勝候補の行方まで。パブならではのざっくばらんな雰囲気のなか、1時間以上にわたり繰り広げられた熱い議論をお届け。
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(右上から時計回りに)ウツミタクト、Genshi Yamasaki、Riku Oshima、ヌマタユウト
▼ヌマタユウト
バーバー。1988年生まれ、兵庫出身。サッカー歴は12年。ヴィッセル神戸とリヴァプールを中心に応援。
Instagram:@yuto__ny
▼Riku Oshima
ファッションスタイリスト。1991年年生まれ、北海道出身。サッカー歴は10年で、現在も週2でフットサルに参加。北海道コンサドーレ札幌とアーセナルのサポーター。
Instagram:@rxixkxux
▼Genshi Yamasaki
カルチャーマーケター。1991年年生まれ、大阪出身。サッカー歴は12年で、現在も週2でフットサルに参加。アーセナル一筋のグーナー。
Instagram:@genshi.yamasaki
▼ウツミタクト
MD/バイヤー。1994年生まれ、東京出身。サッカー歴は14年。東京ヴェルディとアーセナルのサポーター。
Instagram:@t_uccchantheman
*“選手”の表記は省略しています。
“元サッカー部”が多い? ファッション業界の謎

「フットニック」の名物“フィッシュ&チップス”(1900円)と“チキンウィング”(1000円)
⎯⎯今日はお集まりいただきありがとうございます!まずは、皆さんが普段応援しているクラブから教えていただけますか?

Riku Oshima
Riku Oshima(以下、Riku):北海道・札幌出身だから地元に根付くJリーグ・北海道コンサドーレ札幌と、ロンドンに住んでいたことがあるのでプレミアリーグ・アーセナルです。コンサは、幼少期から親父にスタジアムへ連れていかれたので、もうサポートを始めて30年近くかな?アーセナルは、インヴィンシブルズ(注:2003/04シーズンにプレミアリーグを無敗優勝したアーセナルの称号)から応援し始めて、その次のシーズンにユニフォームを買ったので20年くらい。週末は昼にコンサを、夜はアーセナルを観るのが日常です。

ヌマタユウト
ヌマタユウト(以下、ユウト):出身が兵庫なので、小学生の頃からヴィッセル神戸をサポートしています。あと、選手の髪を切ることが多いので、彼らの所属しているクラブも応援しがちですね。海外は、7年ほど前からプレミアリーグ・リヴァプールを中心に追うようになりました。というのも、小さい頃からサッカー自体はプレーしていたんですが、地元が田舎すぎたので若い頃は海外サッカーを観る環境がなかなか無くて(笑)。ただ、東京に出てきてからは海外サッカーが身近になったので、最高峰のプレミアリーグを観るようになった感じです。逆に、仕事の関係でJリーグの試合をリアルタイムで観ることが難しくなり、後追いすることが増えましたね。

ウツミタクト
ウツミタクト(以下、ウツミ):東京ヴェルディとアーセナルですね。小学生の頃にヴェルディ公認の地域支部クラブ・ヴェルディSSに所属していたので、パトリック・エムボマ(Patrick Mboma)や三浦淳寛を観て育ちました。月2〜3回は味の素スタジアムで観戦していますが、ユース育ちの良い選手が出てきていることもあって、最近より熱が上がってきています(笑)。アーセナルは、小学生の頃にインヴィンシブルズで知り、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)が全ての始まりですね。

Genshi Yamasaki
Genshi Yamasaki(以下、Genshi):同じくインヴィンシブルズからアーセナル一筋で、03/04シーズンのアウェイが初めて買ったユニフォームです。以降、アーセナルは優勝から遠のき、それが逆に燻銀な感じでますます好きになっていきましたね。
⎯⎯ありがとうございます! まずは、W杯についてのお話を伺う前に気になっていることがあるのですが、皆さんのようなファッション業界人、特に20〜40代の男性はサッカー部出身が多い印象ですが、いかがですか?
Genshi:なんとなく分かりますね。サッカーは、一瞬一瞬を自分でクリエーションしていくスポーツで、“魅せること”にもこだわる節があると思うんですよ。例えば、相手を抜く時に数ある選択肢の中から意図的に股を抜くとか、GKと1対1の場面で強いシュートを打たずに余裕をもってループで決めるとか、上手くなればなるほど“魅せる能力”も付いていくのかなと。

Riku:そう言われると理にかなってるかもね。創造性の部分では、スポーツの中でもかなり高い方だと思う。
ウツミ:そもそも、制服の着こなしや髪型のこだわりだったり、自己主張が強めな人がサッカー部に入る傾向もあると思うんだよね。
ユウト:思い返してみたら、小学生の頃から髪を染めてる子とかおったもん。しかも、そういう子に限って上手い!
Genshi:分かるわ〜(笑)。
Riku:中高だと、もちろんスポーツとして一生懸命に楽しむ人もいたけど、“なんかイケてるから”って理由で入部していた人も一定数いたよね。
ウツミ:あとは、根幹にカズ(注:三浦知良の愛称)がいると思っていて。
一同:あぁ〜!

ウツミ:イングランド国民は、サッカーが生活の一部なのでファッション関係なく好きじゃん?一方で、日本のファッション業界にサッカー部が多いのは、僕の仮説だとカズの影響力なんだよね。カズは、アジア人初のイタリア・セリエAのプレーヤーとして1994/95シーズンにジェノアCFCへ加入したけど、当時のセリエAには世界最高峰の選手が集まり、そこで戦うイタリア人はカッコ良くてもれなくおしゃれで、その環境で揉まれることで磨かれていった。それから、98/99シーズン以降はヒデ(注:中田英寿の愛称)もセリエAでプレーするようになって、スタイリッシュな名選手の露出が日本で増えたんだよね。それをリアルタイムで観ていた人たちが親と僕らの世代だから、ファッションもサッカーも好きな人が多いんじゃないかな。僕がヴェルディSSに所属していた頃は、「おしゃれをしなさい」って指示もあったくらいだし(笑)。
Riku:カズとヒデがイタリアに行ったのは大きいね。当時のイタリアはファッションの覇権的にも強かったし、ヒデの場合は帰国するたびに“成コレ”(成田コレクション)って言われていたくらいだから。それに、2000年代のファッション誌は、サッカー選手が表紙を飾る号が全然あったしね。
Genshi:(共に90〜00年代のセリエAを代表する)クリスチャン・ヴィエリ(Christian Vieri)とパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)は、現役バリバリの2003年に自分たちのブランド「スウィートイヤーズ(SWEET YEARS)」を立ち上げていたけど、少なからず影響はしてそう。
ウツミ:なんせ当時のアズーリ(注:イタリア代表の愛称)はカッコ良すぎた......。
日本代表の注目選手、グループリーグはどうなる?
⎯⎯それでは、ここからはW杯について聞かせてください。日本代表の選出メンバーについては、いかがですか?

Riku:守田英正と藤田譲瑠チマのどちらかは、絶対に選出するべきだったと思うな。守田は一旦置いておいて、少なくとも代表戦で戦力に数えることができていたチマは選んでほしかった。森保監督は、遠藤航、鎌田大地、佐野海舟、田中碧の4枚にプラスして、瀬古歩夢と板倉滉がボランチにもなれる想定なんだろうけど、あくまで後者2人はDFラインの選手。もし彼らをボランチで起用するとしたら、それは最後の緊急案でしかない。前回のW杯でも中盤の枚数が不足する場面があったから、個人的には前線過多なイメージだね。
Genshi:いやぁ、間違いないわ。
ユウト:とにかく、三笘薫と南野拓実の怪我での離脱が痛いよなぁ。
ウツミ:左シャドーのスタメンが難しくなるよね。
Riku:おそらく前田大然だろうけど、久保建英の可能性もあるはず。
ユウト:塩貝健人もシャドーの想定なんじゃない?
Riku:とはいえ、オランダ戦とスウェーデン戦ではベンチスタートな気がするな〜。中村敬斗も中に入れたら、ワイドを誰がやればいいのか。
Genshi:前田がワイドのセッティングはあり得るね。
ウツミ:それで言うと、スタメンが確定なのは上田綺世と鈴木彩艶くらいかな?ベストメンバーが100だとしたら、今回は何割くらいだと思う?
Genshi:70じゃない?
ユウト:正直それくらい。遠藤も離脱した今、総力戦で考えるとボール奪取力と献身性の高い松木玖生を呼んでも良かったと思うんだよね。最近、所属しているサウサンプトンでも調子が良いみたいだし。
Riku:松木は、アーセナルのマルティン・ウーデゴール(Martin Odegaard)みたいに守備のスイッチャーになれるもんね。あの献身性は、正直チームにいたら助かる気しかしない。

⎯⎯選出メンバーの中で、個人的に注目している選手はいますか?
ユウト:DFの渡辺剛かな。所属先のエールディヴィジ・フェイエノールトでの試合はもちろん、とにかく去年10月のブラジル戦のパフォーマンスは文句の付けようがなかったしね。
ウツミ:やっぱり彩艶。とにかくキックで飛ばせるから、前線の上田まで1本で運べるのは武器だよ。
Genshi:圧倒的に佐野海舟やわ。ブンデスリーガ・1.FSVマインツ05の試合を観ていても、ちょっとレベルが違う。チェルシーのモイセス・カイセド(Moises Caicedo)とエンソ・フェルナンデス(Enzo Fernandez)の良いとこ取りで、推進力もエンゴロ・カンテ(N'Golo Kante)に負けないと思ってる。
ウツミ:佐野のパスレンジはどうなの?
Genshi:どこにでもボールを供給できるし、シュート精度もあるから、強豪に入れば今よりもっと活躍できるはず。イメージ的には、スケール感の小さい日本版デクラン・ライス(Declan Rice)が分かりやすいかも!

ウツミ:削れて、運べて、打てて、散らせる!?アーセナルに来てもらおう(笑)。
Riku:小ライスだ(笑)。
ユウト:彩艶、佐野、上田、鎌田って中央を形成するラインに良い選手がいるのは、チームとして素晴らしいよね。後藤啓介も身長があるからハイボールの狙いになりそうだし、塩貝も"持ってる男"になりそう。
Genshi:鎌田は、強度が高いプレミアリーグでボランチとしてスタメンを張っているのが本当にすごい。あとは、CB(センターバック)に万全状態の冨安健洋が戻ってくることができれば、全然ベスト8の力はあると思うわ。それに、堂安律にはシンプルに期待しているかな。前回大会でもドイツとスペイン相手にゴールを奪っているし。
Riku:ウィングバックに堂安が、1つ前のインサイドに伊藤純也が入って、スイッチしながら試合を進めていくのは想像できるね。

⎯⎯日本は初戦のオランダはドローとなりましたが、どう分析しますか?
Genshi:オランダはシャビ・シモンズ(Xavi Simons)もユリエン・ティンバー(Jurrien Timber)も怪我でいないから、全然ベストメンバーではなかったよね。
Riku:身長の高い選手が多い分、相手が最初からセットプレーやハイボール狙いで攻めてきたら、そこに競り勝てるのかが危うかった。オランダと前回大会のドイツ&スペインは全くの別物で、同じヨーロッパとして括っちゃダメ。
タクト:普段はCBを務めるミッキー・ファン・デ・フェン(Micky van de Ven)がしくじるか、背後のスペースを空けやすいデンゼル・ダンフリース(Denzel Dumfries)の右サイドが唯一のこじ開けられる場所かもしれなかったけど、そこをうまくつけていたと思うよ。

⎯⎯終盤、プレミアリーグ・サンダーランドでCFを務める強靭なフィジカルの持ち主ブライアン・ブロビー(Brian Brobbey)が投入された時は、怖くなかったですか?
タクト:それこそブロビー目掛けて蹴られたら、かなりヤバかった。オランダが繋がずに蹴ってきた時が1番怖い(笑)。
Riku:シモンズが怪我で選ばれなかったからこそ、フィジカル重視の割り切る戦術で繋がない可能性があったのは、日本にとってはツイてなかったよね。
タクト:でも、フィジカルに優れてるとはいえロビン・ファン・ペルシー(Robin van Persie)、アリエン・ロッベン(Arjen Robben)、ヴェスレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)がいた黄金時代(2010年代)と比べたら、全然怖くなかったよ。よくやった日本!
⎯⎯続くチュニジア、スウェーデンとの戦いは、どうみますか?
ユウト:オランダに続いてスウェーデンもフィジカルは強そうだけど、どう?俺は全然侮れないと思うわ。
Riku:ラリーガ・バルセロナのルーニー・バルドグジ(Roony Bardghji)が選ばれなかったり選出に少し疑問はあるけど、アレクサンデル・イサク(Alexander Isak)とヴィクトル・ヨケレス(Viktor Gyokeres)次第だろうね。
ウツミ:アンソニー・エランガ(Anthony Elanga)は調子が悪いとはいえ良いドリブラーだし、やっぱりヨケレスを目掛けて蹴るシンプルな内容をやられたら、太刀打ちできないかもな〜。

Riku:チュニジアに関しては、日本人の多くが前回のコスタリカ(注:0-1で敗戦)と同じ立ち位置で考えているだろうけど、多分そこで落とす。頭とケツに気合を入れすぎて、相手に付き合わされてスコアレスドローが怖いね。
Genshi:10年南アフリカ大会のオランダ(0-1で敗戦)、14年ブラジル大会のギリシャ(0-0)、18年ロシア大会のセネガル(2-2)って、いつもW杯は2戦目が肝だよね。チュニジアは、2025年のアフリカネイションズカップ(注:アフリカ大陸王者決定戦)ではベスト16止まりとはいえ、今大会の予選は10戦9勝1分かつ無失点だから、相当な難敵には違いない。
ウツミ:どこを相手にしても大量得点で勝つんじゃなくて、1点をもぎ取って守り切る感じになりそう。
Genshi:痺れる試合が続きそうやな。

⎯⎯では、日本はどこまで勝ち進めると思いますか?
Riku:ベスト32の壁に当たるんじゃないかな。モロッコかブラジルと当たる可能性が高いけど、どちらにせよ相手が悪すぎる。
ユウト:僕はベスト8以上の新しい景色を見に行きたい。逆に、前回大会のモロッコのようなジャパン旋風を巻き起こしてほしいわ(注:アフリカ勢として史上初のベスト4進出)。三笘も、南野も、遠藤もいない逆境だからこそ、チーム一丸となった時の力を見せてほしいな。
ウツミ:ん〜現実的にベスト16で。歴代最強と言われてきた中、ここにきて離脱者が増えて逆にピンチ。今までの日本代表って、結束しなきゃマズいときこそ結果を出してきたけど、アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督時代のようにメンツがそろっていたときにグループステージ敗退の過去がある。となると、今回は歴代最強の飛車角落ちだから、最高成績のベスト16のまま。明確なストロングポイントがないとベスト8進出は厳しい気がする。
Genshi:俺は夢を見たいからベスト8で!ウッチャンの言うことは分かるけど、プレミアリーグのエヴァートンのようなマインドとメンタリティーを持ってくれさえすれば、ベスト8は目指せると思う。要は、最近の日本は強豪食いするプレミアリーグのアストン・ヴィラの立ち位置。ただ、三笘と南野の飛車角とキャプテンが不在となった今、エヴァートンのような団結力と泥臭さが必要で、それが最終的に大和魂的なものになるんじゃないかな。
ウツミ:それだと.....いつも通りベスト16じゃない?(笑)
Genshi:でもな、それでも過去のベスト16に進んだチームよりメンツは良いと思うんよ。
Riku:実際、東京オリンピックは三笘がコンディション不良で本領を発揮できなかったけど4位だったし、彼がいなくても前回のブラジルに勝ってるからね。

Genshi:ただ、やっぱりモロッコとブラジルの壁は高いよなぁ〜。モロッコはブラジルより世界ランクが1つ下の7位だけど、日本はモロッコの方が苦手そうやわ。
ウツミ:グループステージを1位か2位で抜けても、決勝トーナメントの相手がモロッコかブラジルって酷すぎるよ。世界最速でW杯出場を決めたんだから、少しくらい良い思いをさせてもらってもいいのに......(笑)。
Riku:グループステージに関しては、他の試合結果次第だけど3位で抜けられたらいいんじゃないかな。そうなると、フランスと当たるかもしれないけど。
ユウト:もう俺らにできることは願うしかないな(笑)。

Riku:ふと思ったけどさ、そもそもモロッコかブラジルと対戦するのは、どちらもグループステージを突破してくることが大前提でしょ?ってことは、10年南アフリカ大会のフランスみたいに内紛が起きて(注:監督および選手間で対立が発生し、グループステージ最下位で敗退)、他の国が勝ち上がってくる可能性も捨てきれないよ。
⎯⎯ただ、モロッコとブラジルと同組なのは、世界ランクが38位で28年ぶりに出場するスコットランドと、85位で52年ぶりのハイチです。
Genshi:無理やん!(笑)。
Riku:スコットランドは、キーラン・ティアニー(Kieran Tierney)とジョン・マッギン(John McGinn)に頑張ってもらうしかないな(笑)。

ユウト:もう1つ、日本が躍進する可能性があるポイントがあって、森保政権の“8年目”。これは日本代表史上最長の任期で、8年の成熟度が何かしらを引き起こしてくれるじゃないかと思ってるんよ。
ウツミ:今大会だと、2012年からフランスを率いているディディエ・デシャン(Claude Deschamps)監督の次に任期が長いんじゃない?(注:クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督が10年目のため、正確には3番目)
Genshi:デシャン監督といえば、“フェラーリを所有しながら安全運転しかしないドライバー”で知られているよね。
ユウト:なんの情報やねん!

Genshi:いや、“世界最高峰の強力なタレント(フェラーリ)を擁しながら守備的な戦い方で手堅い結果を出す(安全運転)”っていう比喩です!(笑)。
ユウト:ほんまもんの話じゃないんかい(笑)。
白熱の優勝予想 共通するのはクリスティアーノへの思い
⎯⎯最後に、優勝予想を教えてください。
Riku:イングランド(即答)。
一同:え〜〜!?
Riku:毎シーズン、プレミアリーグの優勝予想で当然のようにマンチェスター・シティの名前が挙がるけど、それと同じ立場がフランス。イングランドは、No.10が不在でセンターバックの選出にも不安は残るけど、今季22シーズンぶりにアーセナルが優勝できたから、個人的な願望も込めてイングランドだね(注:1966年自国開催以来優勝なし)。その鍵は、マーカス・ラッシュフォード(Marcus Rashford)が握っていると思う。今季の結果を踏まえると、マンチェスター・ユナイテッドからバルセロナに活躍の場を移して躍動したけど、その変化の真髄が代表でこそ見られるはず。あと、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督がエベレチ・エゼ(Eberechi Eze)をウィングで使えるのか。アンソニー・ゴードン(Anthony Gordon)とスイッチしながらでも良いし、準優勝したユーロ2024での活躍を見て、イングランドへの期待値は上がっているよ。
ウツミ:2列目の組み合わせ次第だよね。デクラン・ライス(Declan Rice)、エリオット・アンダーソン(Elliot Anderson)、ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)は確定枠で、あとは他の最適解のケミストリーを見出せたら、ハリー・ケイン(Harry Kane)がいるから大丈夫。それでいうと、フランスはイングランドのライスとアンダーソン級の圧倒的なボランチがいない。カンテも今はサウジリーグだし、全盛期には程遠いよね。

ユウト:ただ、僕は申し訳ないけどフランスだね。前線だけでもウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)、マイケル・オリーセ(Michael Olise)、デジレ・ドゥエ(Desire Doue)、ブラッドリー・バルコラ(Bradley Barcola)、ライアン・シェルキ(Rayan Cherki)ってエグいのに、CBにもイブラヒマ・コナテ(Ibrahima Konate)、ウィリアン・サリバ(William Saliba)、ダヨ・ウパメカノ(Dayot Upamecano)がいる。タレント力はNo.1で、勝てない試合があるかもしれないけど負けなさそう。
ウツミ:僕はポルトガルだな。2つ理由があって、1つは前回大会の“メッシ現象”と同様に、チーム全体に蔓延する「クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)にトロフィーを掲げさせたい」という気持ちの団結力。もう1つは、中盤のクオリティがハンパじゃない。リーグアン・PSGのジョアン・ネヴェス(Joao Neves)とヴィティーニャ(Vitinha)の2人に、マンチェスター・シティのベルナルド・シルバ(Bernardo Silva)と、マンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデス(Bruno Fernandes)までいる。ただ、これだけ周りを使う選手がいる一方で、使われる側の選手が懸念材料。僕は、ラファエル・レオン(Rafael Leao)よりもペドロ・ネト(Pedro Neto)を推したい。

Genshi:俺はスペインかな。フェルミン・ロペス(Fermín Lopez)をはじめ怪我人が多いけど、フェラン・トーレス(Ferran Torres)も、マルティン・スビメンディ(Martín Zubimendi)も、ペドリ(Pedri)もいるし、アーセナルがフランス人ベースからスペイン人ベースに変わって優勝した流れも好きだから......でも、シンプルにポルトガルか(笑)。
ウツミ:今季プレミアリーグを観ていて一番嫌だった選手がベルナルドで、一番ヤバいと思ったのがブルーノ。DFラインは少し弱いかもしれないけど、前回大会のアルゼンチンがあのDFラインで優勝できたなら、全然あり得ると思う。
Genshi:改めて、中盤のメンバーは世界イチのレベルやな。サイドバックはヌーノ・メンデス(Nuno Mendes)、ディオゴ・ダロト(Diogo Dalot)、マテウス・ヌネス(Matheus Nunes)、ジョアン・カンセロ(Joao Cancelo)だし、超攻撃的な試合展開になりそう。
ウツミ:今、セリエA・ユヴェントスにいる元ポルトガル代表セルジオ・コンセイソン(Sergio Conceicao)の息子フランシスコ・コンセイソン(Francisco Conceicao)もめちゃくちゃ良い。たとえ、レオンとネトが崩せなくても彼がやってくれるはず。とにかく、ポルトガルは熟してる、機が。

Riku:唯一のツッコミどころがあるけど、君たちは今大会がクリスティアーノの最後のW杯だと思ってるでしょ?(笑)。
一同:(爆笑)
Riku:4年後、息子と一緒にW杯に出てるかもしれないからね?
ウツミ:大いにあるね(笑)。そうだとしても、クリスティアーノにはW杯を獲ってほしいじゃないですか。それを全サッカーファンが願っていますよ。
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