ブランド

KEISUKEYOSHIDA

ケイスケヨシダ

KEISUKEYOSHIDA

「ケイスケヨシダ」とは?——定番のトレンチから最新コレクションの特徴まで

KEISUKEYOSHIDAのロゴ

2015年秋冬シーズンに「東京ニューエイジ」でデビューコレクションを披露したユニセックスブランド。デザイナーは吉田圭佑が務め、「明るいのか暗いのかわからない空気と、そこにいる彼らの感情と装い」をコンセプトに服作りを行う。

Profile

プロフィール

Yoshida Keisuke吉田圭佑デザイナー

1991年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。ここのがっこうとESMOD JAPONの「AMI」でファッションデザインを学び、2015年秋冬シーズンに「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」を立ち上げ。同シーズンで「東京ニューエイジ」の合同ショーに参加し、ランウェイ形式でコレクションを発表した。日向坂46や櫻坂46といったアイドルの衣装デザインなども担当している。

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    - BRAND CONCEPT -

    ブランドコンセプトは「明るいのか暗いのかわからない空気と、そこにいる彼らの感情と装い」

     ケイスケヨシダではデビュー当時から「思春期」をテーマに設定。「かっこよくなりたいと思って」服作りを始めたデザイナーの吉田は、"ダサい"制服を如何にかっこよく着るか、若者の思春期の精神性をイメージソースにコレクションを制作している。

    - CHARACTERISTIC ITEM -

    「ケイスケヨシダ」を代表するアイテムはトレンチコート

    Image by FASHIONSNAP
    Image by FASHIONSNAP

     2018年秋冬シーズン以降、ブランドのアイコニックなアイテムとなっているのは「belted trench coat」。フロントのストームフラップとバックヨークが伸びて脇でリボン結びするデザインで、吉田は「ベーシックなトレンチコートの延長にあるデザインなので、沢山の方に着ていただけているのかなと思います」と説明している。

    - DETAIL -

    "結ぶ"ディテールが特徴的

    Image by FASHIONSNAP
    Image by FASHIONSNAP

     ブランドを代表するトレンチコートにも取り入れられているが、ケイスケヨシダでは様々なアイテムに"結ぶ"ディテールを多用している。シーズンを問わずジャケットやブラウスなどに多く取り入れている象徴的なデザイン。このほかにも、身頃が層になっているような重なったデザインや、歪んだシェイプも特徴的だ。

     また、デビュー以降は思春期特有の精神性とデザイナー自身のコンプレックスをインスプレーション源に、制服の要素を取り入れたコレクションなどを提案しているが、2018年秋冬以降は大人として成熟する過程をイメージしたエレガンスなコレクションなども制作している。

    2020-21年秋冬コレクション Image by KEISUKEYOSHIDA
    2020-21年秋冬コレクション Image by KEISUKEYOSHIDA
    2021年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP
    2021年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP

    - WHO TO WEAR -

    こんな人に着て欲しい

     デザイナーの吉田は「ちっぽけでも何か変わりたいと思うような、そんな気持ち、気概のあるナイーブな人に着て欲しい」と話す。「僕自身ファッションに救われた経験がある。コレクション制作にあたり、自身の体験や経験を振り返ることが欠かせなく、その際にナイーブだった少年の頃に想いを馳せることがある」のだという。

    - RECOMMEND SHOP -

    オススメの店舗はthe elephant

     吉田が推薦する店舗は神宮前のセレクトショップ「ジ エレファント(THE ELEPHANT)」。ジ エレファントは、渋谷・神南のセレクトショップ「サレン トウキョウ(SULLEN TOKYO)」で店長兼バイヤーを務めた折見健太が2018年にオープンしたショップで、吉田は「折見さんは僕の1つ歳上で、世代感が近いことはもちろん、ファッションへの眼差しにとても共感している。ここでしか見られないような新鋭のインポートブランドのセレクトや、デザイナーズアーカイヴのチョイスなど、訪れるたびにわくわくするお店です」と説明している。

    - PERSON -

    ブランドと関係が深い人物は、坂部三樹郎

     「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」の坂部三樹郎は、吉田が「師匠」と明言している人物。坂部が立ち上げたファッションスクール「me」で講師を担当しているほか、坂部とファッションアワード「big design award」を主宰する会社bigの中島真 代表取締役が設立した「スリー トレジャーズ(THREE TREASURES)」のグループ傘下に入るなど結びつきは強い。

     このほか、坂部と山縣良和がプロデュースする若手デザイナーを集めたプロジェクト「東京ニューエイジ」で同時にデビューした「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」「コトハヨコザワ(kotohayokozawa)」「梨凛花~rinrinka~」のデザイナーなどとも関係が深い。

    - COLLABORATION -

    印象に残っているコラボはリョウタムラカミ

    RYOTA MURAKAMI 2017-18AW 東京コレクション Image by FASHIONSNAP
    RYOTA MURAKAMI 2017-18AW 東京コレクション Image by FASHIONSNAP
    RYOTA MURAKAMI 2017-18AW 東京コレクション Image by FASHIONSNAP
    RYOTA MURAKAMI 2017-18AW 東京コレクション Image by FASHIONSNAP

     過去に行ったコラボレーションの中で吉田が印象深いものとして挙げるのは、友人の村上亮太が手掛ける「リョウタ ムラカミ(RYOTA MURAKAMI)」2017-18年秋冬コレクションでスタイリングを担当したこと。このほかにも、2020年紅白歌合戦で櫻坂46の衣装を手掛けたことや、「オーサムシティクラブ(Awesome City Club)」のPORINと写真家の小見山峻の3人でJ-WAVEのラジオ番組にレギュラー出演したことなどを挙げている。

    - HISTORY -

    ブランドの重要歴史は"ゲーマールック"が話題を集めたショー

    KEISUKEYOSHIDA 2016年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP
    KEISUKEYOSHIDA 2016年春夏コレクション Image by FASHIONSNAP

     東京ニューエイジで披露した2016年春夏コレクションは、ファーストルックがSNSで話題に。白と赤を基調にしたトップスにチェック柄のシャツ、ゆったりとしたパンツを組み合わせたコーディネートが、"ゲーマー風"と注目を集めた。また、同シーズンはデビュー前から吉田自身が尊敬していたフォトグラファーの小野啓がルックを撮影したことや、ウィメンズモデルとして朝日奈央を起用したことも印象に残っているという。

     このほか、新荒川大橋下の河川敷で披露した2021年春夏コレクションのショーは、吉田の地元で行ったことから「エモーショナルな気持ちになった」と振り返る。

    - MAIN SHOP -

    主な取り扱い店舗は、セレクトショップ

     主な取扱店舗は「ジ エレファント(THE ELEPHANT)」「デルタ(DELTA)」「ヌビアン(NUBIAN)」「カカヴァカ名古屋(KAKAVAKA NAGOYA)」など。国内デザイナーズブランドのバイイングにも注力するセレクトショップを中心に展開している。

    - NEW COLLECTION -

    最新コレクションの2021年秋冬の特徴

    Image by FASHIONSNAP
    Image by FASHIONSNAP

     2021年秋冬コレクションでは思春期を生きる若者の「装い」ではなく「佇まい」を意識。吉田はコレクション制作にあたり「15歳の頃にファッションに興味を持ち、のめり込んでいくうちに自分に自信を持つことができるようになりました。僕がファッションに興味を持つ前の冴えない姿そのものが、これから前向きになっていく希望のメタファーになるのでは。そしてその心そのものが魅力的なものだと伝えたいと考え今一度初期の頃から大切にしている冴えない思春期の少年性、スクールスタイルを今の自分のクリエイションとテクニックで表現したいと思った」と話す。

     ショーのルックは歪んだシェイプのTシャツやフーディー、カーディガン、ブロークンしたブレザーやコート、ジャケット、俯いた佇まいのようなスクールコート、ボンバージャケット、モッズコートなどで構成し、深くフードを被って俯いた少女のモデルがゆっくりと歩く演出にした。自然光が差し込む会場には紫色にペイントした机と椅子を並べ、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」をBGMに設定。ショーでの表現には毎シーズン力を入れているという吉田は、ブランドのファンに対して「ルックだけではなくショーの動画も観て、全体の空気を感じてもらえたら嬉しい」という。

    - FAVORITE LOOK&ITEM -

    2021年秋冬 デザイナー吉田のお気に入りはアウターの上に重ねたカットソー

     硬質なアウターの上から抽象的なシェイプのカットソーをレイヤードするスタイル。気に入っているアイテムとしては、ルックにも使用されているカットソーとフーディーをピックアップした。「ネックラインが歪んだカットソーや、蜃気楼のように抽象的に歪んだ袖のフーディーなど、歪んだシェイプのカットソー類は今回のコレクションのキーアイテムだと思います」。

     これに加え、裁ち切りのスモーキングジャケットについても好きなアイテムと説明しており、「引き裂かれた内側に別の服が層になっているような、一見シンプルに見えて複雑なレイヤーのあるデザインは最近のケイスケヨシダの気分かもしれない」のだという。

    主要年表 

    【2021年】
    坂部三樹郎と、CAMPFIREの取締役でファッションアワード「big design award」を主宰する会社bigの中島真 代表取締役が、設立した持株会社「スリー トレジャーズ(THREE TREASURES)」のグループ傘下に。

    【2020年】
    日向坂46の新曲「ソンナコトナイヨ」で制服衣装のデザイン・制作を担当。
    紅白歌合戦で櫻坂46の衣装デザイン・制作を担当。

    【2019年】
    吉田が歌手YUKIの新曲「やたらとシンクロニシティ」のPVの衣装を制作

    【2017年】
    CAMPFIREのファッションに特化したクラウドファンディングサービス「クロス(CLOSS)」の新プロジェクトとして、現役東大生と吉田の共同開発による東大生向けオリジナルブルゾン製作プロジェクトが始動。
    松居大悟監督による最新作「アイスと雨音」の衣装を手掛ける。
    ブランド初となるポップアップストアを伊勢丹新宿店本館2階=リ・スタイル TOKYOに出店。
    「オーサムシティクラブ(Awesome City Club)」とコラボレーションしたボウリングシャツを発売する。

    【2016年】
    ブランドの自立を目的としたイベント「ファッション ポート ニュー イースト(FASHION PORT NEW EAST)」で単独ショーを開催。

    【2015年】
    2015年秋冬シーズンにブランド立ち上げ。
    坂部三樹郎、山縣良和がプロデュースする若手デザイナーを集めたプロジェクト「東京ニューエイジ」の2015−16年秋冬コレクションでファーストコレクションを披露。"ゲーマールック"がSNSで話題を集める
    ファッションクリエーションの学校「ここのがっこう」によるファッション展「cocoten 2015 by coconogacco」のファッションショーに参加。
    高円寺にある「素人の乱12号店『ナオナカムラ』」で開催された、1986年生まれから1995年生まれの次世代を担う20代クリエイターにフィーチャーした展覧会「前線」に参加

    Collection

    KEISUKEYOSHIDAのファッションショー・ルックブック

    2021AW

    KEISUKEYOSHIDA

    2021年秋冬コレクション

    2021SS

    KEISUKEYOSHIDA

    2021年春夏

    2020-21AW

    KEISUKEYOSHIDA

    2020-21年秋冬

    2019-20AW

    KEISUKEYOSHIDA

    2019-20秋冬

    2019SS

    KEISUKEYOSHIDA

    2019年春夏

    2018-19AW

    KEISUKEYOSHIDA

    2018-19秋冬

    2018SS

    KEISUKEYOSHIDA

    2018年春夏

    2017-18AW

    KEISUKEYOSHIDA

    2017-18秋冬

    2017SS

    KEISUKEYOSHIDA

    2017年春夏

    2016SS

    KEISUKEYOSHIDA

    2016年春夏

    2015-16AW

    KEISUKEYOSHIDA

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