伊藤万理華
伊藤万理華
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Fashion買ったモノ

【2021年ベストバイ】俳優 伊藤万理華が今年買って良かったモノ

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「Ideas from Massimo Osti」

F:続いては書籍ですね。マッシモ・オスティ(Massimo Osti)は「ストーンアイランド(Stone Island)」や「シーピー カンパニー(C.P.Company)」などを手掛けたデザイナー。

伊藤:去年、ストーンアイランドのコレクターの方が開催したポップアップに行ったんです。それまで、メンズのアウトドアだったりミリタリー要素が強い服はあまり馴染みがなく、歴史もほとんど知らなくて。でもコレクターさんの話を聞くうちに、一気に興味が湧きました。なんでも、この本を読んで感動してマニアになったそうで。

F:ポップアップで購入したんですか?

伊藤:会場では売っていなくて、後日探し回って古本を買いました。ポップアップでは服も見ましたが「この本を入手しないと!」という気持ちの方が大きかったくらいです。

F:どんなことが書かれていますか?

伊藤:オスティさんの仕事の数々って感じです。専門用語とか詳しいところは分からないですが、見ているだけで十分面白い。私自身の経験として、こういうデザインアプローチには触れたことがなかったので、「この時代にこんな発想してたんだ!」っていう驚きが凄くて。ストーンアイランドの代表的な「Ice Jacket」はもちろん、テントになる服「zeltbahn cape」とか。機能性度外視のポケットとか。子どもの頃、秘密基地が大好きでしたが、ストーンアイランドの服って秘密基地みたいだなと思って。ひとつの服にギュッと詰まっているロマンや、奥深さを知れた、素敵な本です。

 この本を読んで、服に対して、着るだけじゃなくて、ただアイデアに感動するっていう楽しみ方もあるんだなと実感しました。服の楽しみ方は色々あるっていうのは当たり前かもしれないですけど。

F:ゴルチエについてもアーカイヴを調べるとおっしゃっていましたが、ブランドの資料や書籍を集めるのも好きですか?

伊藤:そういうのを調べるのが趣味なんですよね。ブランドブックだと、今年は「ブレス(BLESS)」も買いました。ブレスはボディソングのデザイナーさんに数年前に教えていただいてからハマって、定番のブランケットを持っています。服が好きな親友とドイツ旅行に行った時に、ふたりとも服が好きだから、ブレス行っちゃおう!って勢いでお店にも行きました。

F:何か買いましたか?

伊藤:買い物はしませんでしたが、ただ空間を満喫できたことにふたりで感動しました。

Stone Island「ニット」

F:こちらはストーンアイランドのニット。書籍を読んでからの購入ですか?

伊藤:そうですね。実はポップアップの時も見かけて気になってはいたのですがその時はまだストーンアイランドへのモチベーションがそんなに高くなく。最近またコレクターさんに会う機会があって、まだ残っているとのことだったので購入しました。80年代のものらしいのですが、メンズでこの形は珍しいと聞きました。

F:サイズ感が伊藤さんにぴったりに見えるので、男性だと結構コンパクトなシルエットで着るのかもしれませんね。

伊藤:コレクターさんも、サイズがかなり小さめで男性だと買い手が見つからないって。リブもかなり強めなんです。でもそれで袖がバルーンになって凄く可愛い。

F:古着のニットってかなり重量感があるイメージなのですが、これは見た目よりも軽くて着やすそうですね。

伊藤:そうなんです。私が着るといい意味でストーンアイランドに見えない。そんな意外性も含めて愛着が湧いてくるんです。まだ買ったばかりですが、もう宝物みたいに思えて。これからもずっと愛したいです。

F:どんなスタイリングで着る予定ですか?

伊藤:首回りが少し開いているので、シャツと重ねて襟を見せても可愛いかも。ちょうど今日のトップスとも相性が良さそうな...。

 これめっちゃいい!1ルックできました(笑)プリーツのスカートを合わせてもいいですね...。これからいろんな着方を探してみます。

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+R.I.P. charm × NAZE「コラボリング」

F:続いてはアクセサリー。

伊藤:これはワタリウム美術館の地下の「+ R.I.P.charm」と、アーティストのNAZEさんという方のコラボリングです。NAZEさんは、以前渋谷パルコでやっていた個展で知って。今年また個展をした時にコラボリングが発売されたんです。元々+ R.I.P.charmのアクセサリーを持っていたので、自分が知ってるブランドとのコラボということもあって、めっちゃ欲しくなって買いました。

F:モチーフは何かのキャラクターなんでしょうか?

伊藤:NAZEさんのドローイングに出てくる猫の「Cuteちゃん」です。ちょっとゆるいキャラクターと、ごつめのシルバーリングとのバランスが絶妙で可愛い。

F:今日もアクセサリーをつけていますが、好みはありますか?

伊藤:一番持っているのはリング。手元って自分からよく見えるからテンションが上がります。なので、大体何かしらをつけます。ゴールドよりシルバーの方がしっくりくる気がして、集めるのはもっぱらシルバーですね。あとは、華奢なものよりごついものの方が好きかもしれません。あ、このリングは本当は小指につける予定だったのですが、少し大きいので直してもらおうと思ってます。

F:NAZEさんのように、アーティストの個展や展示会にはよく行くんですか?

伊藤:インスタで気になるアーティストさんや作品の情報をめちゃくちゃ溜めていて。全部は行けませんが、どうしても気になったものはちゃんと見に行きたいなと。

F:インスタではタグ検索で誰か探すんですか?

伊藤:自分でタグ検索するというよりは、友人の投稿で気になった人や作品のアカウントに飛んで、その人の投稿のタグからまた別の物に飛んで......の繰り返しです。そういうネットサーフィンが暇つぶし兼趣味なので、いつも何か探しちゃいます。

F:デザイン雑誌「MdN」ではクリエイターとの対談連載を持っていました。

伊藤:色々なクリエイターさんに興味があるのはそのお仕事の影響もあります。やっぱり自分が話を聞いてみたい人と会いたいので、どんな人がいるのか探したくて。でも単純に素敵な作品が世の中にこんなにたくさんあるんだなって知ると楽しいです。暇さえあればタグからタグへ飛んで眺めています。

JACQUES LE CORRE「リスボン」

F:お次は「ジャック・ル・コー(JACQUES LE CORRE)」のバッグ。

伊藤:ジャック・ル・コーのバッグは母が持っていて、これとは別のバッグをお下がりでもらってから知っていて。この形が欲しいなとずっと思っていて、このバッグは母との物々交換で手に入れたものです。

F:何と交換したんですか?

伊藤:少し複雑ないきさつがあるので説明しますね。母に、今年仕事を頑張ったご褒美に何が欲しいか聞かれて、台本がちゃんと入るバッグが欲しくて、このバッグをリクエストしたんです。私も合わせて古着で見つけた母が好きそうな色のジャック・ル・コーのバッグを買って。交換してもらったんです。

F:確かに複雑ですね(笑)ボストン型やエナメル素材が古着とも相性が良さそうです。

伊藤:確かにそうですね。黒だと私には厳ついかなと思ったので、ブラウンが丁度良くて。母にリクエストした時は、画像を見せて「色と型、サイズはこれでお願いします」と言いました。

F:ちなみにお母様はどこでこのバッグを買ったんでしょう。

伊藤:「アッシュ・ペー・フランス(H.P.FRANCE)」かな。昔から母にはよく連れて行ってもらっていて、私もあの世界観は好きです。お店に行くようになってから、ブリティッシュだったりフレンチのスタイルに湧くようになりました。

KAPITAL「ブランケット」

F:続いてはインテリアですね。「キャピタル(KAPITAL)」のブランケット。

伊藤:母がキャピタルをよく着用していたこともあり、個人的に馴染みのあるブランドなんです。服はまだ自分で着るには渋い気がしています。最初は絨毯が欲しくて探していたんですが、このブランケットに一目惚れしました。

F:民族衣装をミックスしたような柄がキャピタルらしいです。

伊藤:日本チックなモチーフと混ざり合っているところにグッときました。デザインが好きなのでショールとして使うのもいいなぁと考えていましたが、ちょっとボリューム出過ぎちゃいますね。

F:家ではどのように使っていますか?

伊藤:無難にソファーに座る時の膝掛けとか。ベッドの上にラフに掛けておくこともあります。バサっと広げておくとインテリアとしても素敵なんです。

F:インテリアもお好きですか?

伊藤:自分の家なので、ちゃんと好きなもの、グッとくるもので周りを固めたい。最初はインダストリアル系、それからミッドセンチュリー系へと興味が移って。今は、実家の家具の雰囲気に近い木材だったり、少しほっこりしたものにも気持ちが向いています。

F:服と同様に、色々なジャンルのものが好きなんですね。

伊藤:調べるのが好きな性分なので、それもあるんだと思います。掘り出すと、家具にも流行や人気、大御所などがいるのが面白いです。お店だとヴィンテージのインテリアショップを巡るのも好きなので、よく見に行きます。

ヴィンテージ 絨毯

F:お次も家具ですね。

伊藤:これもネットで購入したもので、ヴィンテージの絨毯なんです。

F:絨毯って絵柄や素材感などが膨大で、伊藤さんのようにこだわって探すのって難しくないですか?

伊藤:明確に「こういう柄が欲しい」っていうのがなくビビッとくるものを探してたので、確かに難しかったです。いくつか目星をつけているヴィンテージの絨毯を扱うサイトがあって、絶対に見逃さないように、毎日入荷アイテムを見ていました。

F:好きなポイントは?

伊藤:これは色、柄、サイズがすべてツボで即決しました。絨毯は最近集め出して、何枚か持っていますがこの子は一番のお気に入りです。

F:他に欲しいインテリアはありますか?

伊藤:部屋がもっと広ければ、ちゃんとしたダイニングテーブルも欲しいです。でも、家が広いとそれこそ服もインテリアも集めるのが止まらなくなりそう(笑)あとは、ブランケットや絨毯もそうですが、基本的に「布」が好きなんです。何が、と言われると難しいのですが、服よりも柄そのものを楽しめるからかもしれません。大判のスカーフや端切れをカーテンとして使うこともあって、部屋にあるとテンションが上がります。

今年を振り返って

F:服もインテリアも、好きなものが沢山ある伊藤さんですが、今年はどのくらい買い物をしましたか?

伊藤:わからない...怖くて数えないようにしています。服もインテリアも、何かを買う時はこれからずっと愛せるかどうかが基準なので、それをクリアしていたら高くても安くても値段はあまり関係なくて。物は色々持っている方ですが、それぞれの良さをちゃんと知っていて愛着もあります。

F:そんな風に大事にしてもらえると、デザイナーも嬉しいでしょうね。買う物の変化はありましたか?

伊藤:インテリアの話もしましたが、今年は布類が多かったかなと思います。ブランケット、絨毯、タペストリー、ストール...大きいものから小さいものまで色々と。今年流行っているクロシェ編みのアイテムも買いました。今回は厳選してブランケットと絨毯を出しましたが、布類だけでベストバイを考えても選べると思います!

F:すごいですね、いつかコレクションも見てみたいです。布類の購入が増えた理由は何かあるんでしょうか。

伊藤:元々好きでしたが、家での時間が増えたことが理由かもしれません。ブランケットをソファーに掛けたり、スカーフをカーテンに重ねたりするだけでちょっとした模様替えになるんです。どの布も好きなので、いろんなパターンで自分だけが楽しめるような空間を演出できて、転換になりました。

F:服の買い方はどうでしょうか。

伊藤:アイテムで言うと、頂いたものも含めてボトムスが増えました。リストに入れた以外にもボンテージパンツやデニムとか。買った物ではないですが、振り返ってみると、服に対する気持ちの変化もあったかな。コレクターの方や、古着屋の方々のお話が、着こなし方とか服の楽しみ方も今までの私と違って刺激的で。デニムやジャージなんかを着続けて、スタイルを確立する感じとかすごくかっこいいです。メンズウィメンズ問わず、ジャンルレスにもっと知りたくなりました。

F:服が好きなことがとても伝わってきました。これからファッションの仕事で挑戦してみたいことはありますか?

伊藤:挑戦というほどでもありませんが、自分が等身大でファッションを楽しんでいることをもっと伝えられたら嬉しいです。私は身長が高い方ではないので、いわゆるファッションモデルのような着こなしはできないけれど、それでも服が好きで、スタイリングはもちろん、自分なりの楽しみ方、愛し方があるんだよってことを伝えられたらなと思います。

■伊藤万理華
1996年2月20日生まれ、神奈川県出身。 2011年から乃木坂46の一期生メンバーとして活動し、2017年に同グループを卒業。現在は俳優としてドラマ、映画、舞台に出演する一方、PARCO展「伊藤万理華の脳内博覧会」(2017)、「HOMESICK」(2020)を開催するなど、クリエイターとしての才能を発揮。映画「映画 賭ケグルイ」(2019)や、テレビドラマ「潤一」、舞台「月刊「根本宗子」(第17号、第18号)、LINE VISION「私たちも伊藤万理華ですが。」などに出演。2021年はドラマ「夢中さ、君に。」に続き、地上波連続ドラマ初主演を務めた「お耳に合いましたら。」が放送。主演映画「サマーフィルムにのって」では第13回TAMA映画賞にて最優秀新進女優賞を受賞するなど、多岐に渡って活動している。12月28日(火)19時15分より初の単独ラジオパーソナリティとなる文化放送特別番組「伊藤万理華 my cue to run!」が放送される。2022年は映画「もっと超越した所へ。」が公開予定。
公式サイトインスタグラム

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