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“360度かわいい”を大解剖 オサレカンパニー茅野しのぶに聞く、アイドル衣装ができるまで

聞き手&文・佐々木エリカ

Image by: FASHIONSNAP

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 昨年流行語にもなった「かわいいだけじゃだめですか?」をはじめ、“かわいい”を前面に打ち出した楽曲やヴィジュアルが相次いでヒットし、アイドルカルチャーが盛り上がりを見せている。女性アイドルはいつの時代も、その時々の“かわいい”のあり方や美意識を体現してきた存在だが、近年は女性ファンからの熱烈な支持を集めるグループも珍しくない。同性が憧れるファッションやビューティのアイコンとしても、存在感を高めている。

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 そんな現代のアイドルシーンで勢いを増しているグループの一つが、指原莉乃さんがプロデュースする=LOVE(イコールラブ)だ。彼女たちのステージを華やかに彩り、グループの世界観を表現する上で欠かせないのが「衣装」。そのデザインはどのような発想から生まれ、どのように形になっていくのか。今回は、20年以上にわたってAKB48や=LOVEをはじめ、数々の女性アイドルの衣装を手掛け、その文化をけん引してきたオサレカンパニーのクリエイティブディレクター 茅野しのぶさんを取材。「アイドル衣装ができるまで」の裏側と、そこに宿る“かわいい”の哲学を紐解いていく。

Part1:=LOVE 9周年コンサート衣装ができるまで

 日々アイドルを応援しているファンでさえ、自分の推しが着ている衣装がどのように作られ、どんなこだわりや思いが詰まっているかは意外と知らないもの。そもそも、アイドル衣装の制作はどのようなプロセスで進んでいくのだろうか?

 今回は、10月15日・16日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催された=LOVE 9周年コンサート「=LOVE 9th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の衣装にフォーカス。3つ制作された新衣装のうち「チャイナモチーフ」の衣装を例に、その制作過程を茅野さんのコメントとともに紹介する。

=LOVE 9周年コンサート「=LOVE 9th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」で着用されたチャイナモチーフの新衣装

①オファー・コンセプト決定

 新曲やミュージックビデオの場合は楽曲ありきのため、プロデューサーのイメージをもとにゼロからテーマを考案。一方、ライブ衣装の場合は「演出や意図、セットリスト」に合わせてコンセプトを決めていく。今回の9周年コンサートでは、本番の約1ヶ月前に開催されるセットリスト会議から参加し、指原莉乃プロデューサーと直接意見を交わしながら方向性を決定。「ファンに感謝を伝えたい」という思いを根底に、提示された予算と全体のバランスを考慮した上で、コンサートの構成に合わせて3つの新衣装を制作することになった。

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茅野さん

新曲やMVの衣装は「プロデューサーの頭の中を具現化すること」、ライブ衣装は「ファンのため」を意識しています。グループが大きく成長した今だからこそ、昔から応援してくださっている方も最近知ってくださった方も含め、「その一人ひとりがいなければ今の状況は生まれなかった」という感謝をステージを通して伝えたいと思ったんです。昔の楽曲やツアー衣装などのモチーフを取り入れながら、視覚的に「懐かしいな」「こういうところが好きだったんだ」と思い出せるような衣装作りを目指しました。

②デザイン画制作


Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

全メンバー分のデザイン画。今回はトップスが5型(2人ずつ同じデザイン)、ボトムスは1型(全員共通)で制作。

Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

 コンセプトに基づいてデザイン画を作成。通常は10パターンほど全く違う方向性のデザインをプロデューサーに提案し、そこから選ばれたものをメンバーのキャラクターに合わせてバリエーション展開していく。今回は、セットリスト会議で事前に指原プロデューサーと「メンバーカラー」「花柄」「チャイナモチーフ」といった方向性をすり合わせていたため、3〜4パターンに絞って提案。デザイン画の段階でほぼ完成形と同じディテールまで詳細に描き込んでおり、縫製時には指示書の役割も果たす。これらを通常1〜2日という驚きのスピードで仕上げていく。

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茅野さん

この衣装で登場するブロックが「CAMEO」という楽曲から始まるので、当時の衣装のチャイナモチーフと、昔のツアー衣装で使った花柄モチーフ、メンバーカラーを組み合わせました。でもただのメンバーカラーではなく「10人がいたから今ここに立てている」という意味を込めて、1着に他の複数のメンバーカラーを取り入れたデザインに。ただ、いざ描き始めるとメインのカラーと反対色や補色をどう配置するかが本当に難しくて。10人分を並行してデザインし、バランスを見ながら直していく作業はすごく大変でしたが、これを着るメンバーやその先にいるファンが喜んでくれることを想像しながら、妥協せず描きました。

③生地・装飾・仕様決め&サンプル制作

全メンバー分の生地見本。メモには、色味の修正指示が細かく記されている。

Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

 デザイン画の制作と並行して、オリジナルの生地作りも進行。通常は生地のサンプルが刷り上がったタイミングで仮縫い*を1体分作り、実際の装飾を付けたり、全体のバランスを見ながらデザインや仕様の調整を行う。今回は、茅野さんが描いたデザイン画を元に社内の別のデザイナーがグラフィック化して生地データを作成し、メーカーにサンプル制作を依頼。微細な色の調整を経て、本番用のオリジナル生地が完成した。

* 仮縫い:洋服を本縫いする前に、シルエットやサイズ、デザインを確認するためにしつけ糸などで仮に縫い合わせる工程のこと。

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茅野さん

例えば、「紫」一つでもとんでもない数の色があるので、10色並べた時のバランスを見て「この花のトーンを少し上げて」など細かく修正します。生地からオリジナルで作るのは、着ているメンバーにとってもファンにとっても「自分たちだから生まれたものだ」という唯一無二の特別感を感じてほしいからです。そして、アイドル衣装の制作スケジュールは、基本的に2〜3週間ほどと超タイト。メーカーさんに欲しい生地の在庫がなければ納期に間に合わないため、実は「作った方が早い」という側面もあります。

④衣装本制作

Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

 仮縫いで全体の仕様が決まったら、いよいよ本制作へ。オサレカンパニーのアトリエ内にある多数のミシンが並ぶ作業場で、スタッフが縫製し形にしていく。5体以上など、数が多い場合は外部の協力工場にも依頼しつつ、細かな装飾などはすべて社内で制作・縫製している。

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茅野さん

今回はライブの1ヶ月前に打ち合わせがあり、制作期間は約3週間でした。衣装業界は基本的にスケジュールがかなりタイトで、縫製期間が1週間しかないことも。常に時間との勝負です。

⑤スタイリング・小物制作

(上段左から)大谷映美里さん、佐々木舞香さん、齋藤樹愛羅さん、髙松瞳さん、(下段)音嶋莉沙さんの髪飾り

 衣装本体だけでなく、靴や靴下、アクセサリーといった小物も重要な要素のひとつ。これらはチーム内のスタイリスト業務を担当するスタッフが、茅野さんのデザインや方向性をもとに提案・制作・調達していく。今回は、衣装と同じ生地や装飾、タッセルを用いた髪飾りを全メンバー分制作した。

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茅野さん

昔はスタイリングや小物の用意まで私一人で全部やっていましたが、今はチームで分担しています。小物は一から制作したものだけでなく、既製品やリメイクしたものを組み合わせる場合もあります。

⑥フィッティング

Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

 本番3〜5日前という直前のタイミングで、メンバーが実際に衣装を着用し最終調整を実施。サイズはもちろん、その衣装を着るときに一番可動域が広い振り付けをしてもらい、動きやすさも確認する。そのほか、装飾や小物など本人のテンションが上がるような調整を共に行っていく。

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茅野さん

フィッティングでは作業的にならないよう、一人ひとりと向き合うことを大切にしながら、本人たちの違和感をきちんと感じ取ることを心掛けています。それを積み重ねれば、デザインの時点で反映していくこともできるようになります。=LOVEに関しては、私がバランスを見て足し引きして「これでいい?」と聞くと「はい!」と即答してくれることが大半。もう9年間も携わっていることもあり、信頼してもらえているのかなと思っています。

⑦完成

 ついに衣装が完成!動いたときにかわいく、後ろから見ても立体的で、装飾やパーツにもこだわり抜いた「360度どこから見てもかわいい」を体現した仕上がりに。

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茅野さん

ボトムスにかなりボリュームを持たせている分、トップスはボディコンシャスに作ることでスタイルが良く見えるバランスを意識しました。色分けや細かい装飾など大変な作業も多かったですが、完成したものを見ると「あそこで妥協しなくてよかったな」と心から思います。

⑧本番

=LOVE公式Xより引用

Image by: =LOVE

 本番当日は、リハーサルでアリーナやスタンドなどあらゆる客席からの衣装の見え方をチェック。舞台裏では、オサレカンパニーのスタッフが衣装を並べ、一人ひとりのメンバーに合わせた早着替えのセッティングやサポートを行う。

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茅野さん

本番の衣装の早替えなどは全て弊社のスタッフが完璧に回してくれるので、私はリハーサルで遠くの席からの見え方を確認するくらい。私がやるべきことはあまりないかもしれません(笑)。

⑨本番後

Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

 ライブやプロモーション期間が終わった衣装は特別なクリーニングを施し、温湿度管理が徹底された空間で、小物や付属品を含めて全てリスト化して大切に保管。綺麗な状態を保つことで、後々衣装展などを開催した際にも飾ることができる。

Part2:完成した新衣装を大解剖 “かわいい”が宿る緻密な仕掛け

 制作の裏側を知ったところで、続いては完成した9周年コンサート用衣装のディテールを徹底解剖。メンバーの個性を活かしたデザインの違いから、歌って踊るアイドル衣装ならではの特殊な仕様まで、至近距離から見えるこだわりの数々を紐解く。

◆“ときめき”を宿す、妥協なきディテールへのこだわり

 前パートで茅野さんが語った通り、ベースとなるのは昔のツアー衣装の花柄モチーフと、7thシングル「CAMEO」衣装のチャイナモチーフの融合。当時の衣装では全員同じカラーだったが、現在の10人だからこそ立てるステージを表現するため、メンバーカラーを基調としつつ、他のメンバーの色も織り交ぜた。

 素材はプリント生地、オーガンジー、チュールなど4種類を使用。スカートの表面のプリント生地はプリーツ、その下に重ねたオーガンジーとチュールはギャザーフレアのデザインにすることで、“360度かわいい”を実現する立体感や重厚感を演出している。さらに、省略されがちなコードのエンドモチーフやチャイナボタン、生地のつなぎ目にあしらったピコレース、コードパイピングなど、10個以上の資材を用いて細部のディテールにも徹底的にこだわっている。

効果的に配したチャイナボタン

「LOVE」のコード刺繍

こだわりのエンドモチーフ

こだわりのエンドモチーフ

プリント、オーガンジー、チュールを重ねたスカート

生地のつなぎ目や縁に配した「ピコレース」

◆各メンバーの骨格とチャームポイントを際立たせる、5型のデザイン

 グループ全体としての統一感は保ちつつ、トップスはメンバーの骨格や個性に合わせて5つの型を用意。肩からデコルテのラインが美しい髙松瞳さんや野口衣織さんはアメリカンスリーブ、齋藤樹愛羅さんや瀧脇笙古さんは肩のラインが出ないパフスリーブに。大谷映美里さんや山本杏奈さんのような小柄で華奢なメンバーは、肩を見せて抜け感を作ることでキュートさを際立たせるなど、それぞれの骨格やチャームポイントを引き立てるデザインに仕上げている。

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完成したメンバー全員分の衣装。縦列の2着はそれぞれ同じトップスのデザインになっている。

Image by: ©︎OSARECOMPANY Inc.

◆2分半の早着替えを可能にする、アイドル衣装ならではの緻密な仕掛け

 約2分半という超タイトな早着替えの時間に対応するため、ワンピースに見える上下セパレート仕様で制作。複数の生地が重なったスカートは、パニエまで全て一体化された「一度で着られる」構造を採用している。着脱しやすいよう、ファスナーは強度の強いオープンファスナー、スカートのウエストにはマジックテープを使用し、スカートは位置がずれないように内側からスナップボタンで固定。腕を動かしやすいように脇の下にはマチを入れるなど、普通の服にはない、歌って踊るアイドルの衣装ならではの仕様や工夫がいたるところに施されている。

マジックテープで簡単に着脱可能。

スカートは内側をスナップボタンで固定しズレを防止。

脇下にマチを入れて可動性をUP。

多層構造のスカートは、パニエも含め一気に着用できる仕様。

内側にマイクパックが付けられる設計に。

強度の高い「オープンファスナー」を使用。

Part3:茅野しのぶに聞く、アイドル衣装デザイナーの仕事と哲学

 最後に、茅野さんに「アイドル衣装デザイナー」の仕事とその哲学について尋ねた。20年以上にわたって日本の女性アイドルに深く寄り添い、衣装を通じて彼女たちの背中を押し続けてきた同氏だからこそ語ることができる、愛と熱量溢れる思いを一問一答形式でお届けする。

── 茅野さんが定義する「かわいい」とその哲学を教えてください。

 「ときめくもの」ですね。そして、ときめきは細部に宿ると思っているので、たとえ人数が多くても決して細かいところまで省略しない、丁寧なものづくりを心掛けています。そうすることで衣装自体に力が生まれ、それを着ることで彼女たちに自信がつき、その自信がオーラになる。衣装の力は間接的ではありますが、アイドルを輝かせる要因の一つになると思っています。

── アイドルの衣装を手掛ける際に、マインドとして大切にしていることは何ですか?

 特に女性アイドルに対しては、10代後半から20代後半という若くて一番いい時期を捧げてくれているので、その期間を「無駄な時間にしてほしくない」という思いがあります。たとえグループが売れなかったとしても、自分の魅力を知るきっかけになってほしいし、自分の良さを愛せる人間になってほしいし、せめて楽しい日々であってほしい。衣装を通じてその手助けができたらと常に考えています。

 今のアイドルたちは、グループ内や業界はもちろん、SNSを通じて世界中に比べる対象がいる環境に身を置いているため、意外と自己肯定感が低い子も多いんです。だからこそ、衣装を着ているときは「自分は大切で特別な存在なんだ」と思ってほしい。たとえ予算が限られていても、決してそうは見えない工夫を心掛けています。

 同じように、ファンの方たちにも「推していて楽しい」と思ってほしいんです。特にライブでは、もちろんアイドルたちの歌声やパフォーマンスに一番魅了されるのですが、そのときまとっている衣装も含めて「このグループ大好きだな」「このメンバーを推していて良かったな」「今日ここに来るために日々の生活を頑張ってきて良かったな」という気持ちになってもらいたい。それを視覚的に後押しするのが、私たちの衣装作りです。これは、アイドルの衣装を長年手掛けてきたからこそ、強く思うようになったことですね。

── リアルクローズではなく、「衣装」をデザインし制作することの魅力ややりがいとは?

 誰かの特別な思い出や瞬間に寄り添えることです。日常着がアパレルだとするなら、特別なのが衣装。長く愛されるのがアパレルの良い商品だとするなら、プロモーションという限られた期間の中で、いかに人の記憶に残り、琴線に触れるかというのが衣装の役割だと思っています。大変な面で言えば、スケジュールがすごくタイトなのでタフじゃないと続けられないし、判断力の速さが求められるところですね。

── 「アイドル衣装デザイナー」の道を自ら切り拓いてきた茅野さんですが、始めた当初と現在ではどのような変化を感じていますか?

 昔のアイドル衣装は「ペラペラだ」と言われることもあるくらい、予算の中でただできるものを作るだけという感じで、「戦略」の中に衣装が入っていないことが多かったんです。「アーティストにとって一番身近で重要なものなのに、なぜそこが最初に削られるんだろう」と、20代前半の頃の私はすごく疑問に思っていました。AKB48の衣装を担当するようになってから、秋元康さんに「おかしいと思います」と直談判したことがあるのですが、その時「しのぶの言うことは確かに正論だ。だけど、決定権のある立場にいる人には偉くなった理由がある。だからその考えを変えたいなら、自分が偉くなるしかない」と言われたんです。

 その言葉を受けて、私は「衣装を戦略として考えてもらえるように、価値のある衣装作りをしていこう」と考えました。それが「360度どこから見てもかわいくて、立体的でときめきが宿るデザイン」という今の衣装作りにも繋がっています。「私たちの会社が入ることで企画も衣装もワンランク上になる」というサービスを提供し続けてきた結果、ありがたいことに、今では衣装業界を目指したいという学生さんもすごく増えました。かつては選択肢にすらなかった「アイドルの衣装デザイナー」が、目指すべき職業になれたことは本当に嬉しいです。

── 衣装デザイナーには、どんな人が向いていると思いますか?

 デザインのポイントをどこに見せたいか絞れる「切り取りがうまい人」でしょうか。学生はやりたいことをてんこ盛りにしてしまいがちですが、テーマを決めて足し算、引き算ができることが重要です。あとは探究心と好奇心、そして大前提として、真面目な人じゃないと続かないと思います。裏方として、輝く彼女たちのために真摯に衣装に向き合えること、そしてそれを続けられる実直さが必要です。

■茅野しのぶ | Shinobu Kayano
1982年生まれ、埼玉県出身。服飾専門学校で学び、在学中からスタイリストのアシスタントを経験。卒業後、「AKB48の1期生募集ポスター」を見て自ら運営に直談判し、グループ創設時から衣装担当に就任。現在はオサレカンパニーのクリエイティブディレクターを務める。メンバーの個性を引き出すデザインに定評があり、AKB48や=LOVEといったアイドルをはじめ、これまでに手掛けた衣装は5万点以上。次世代の育成にも注力しており、2027年4月には代々木アニメーション学院とともに新学科「衣装デザイン科」を開講する。
X:@shinobukayano

最終更新日:

【連載:「かわいい」カルチャー】

 時代とともに移り変わる、「かわいい」の価値観。今の時代のかわいいって、どういうこと? 令和のかわいいの作り手や体現者へのインタビュー、それを受けとめる世の中の心理の分析など、さまざまな切り口でかわいいを掘り下げます。

第1回:ウォン・ジョンヨが語るメイクアップの可能性 ⎯⎯「かわいい」は引き出すもの
第2回:“かわいい”メイク〜佐々木心菜〜 韓国メイク着想でミルキーな表情をメイク
第3回:”かわいい”メイク〜中村圭佑〜 スタイリッシュに盛るメンズメイク
第4回:太眉、細眉、平行眉……時代を映す 「かわいい」メイク史
第5回:「ちいかわ」はかわいい顔した現代社会? 死生学者が紐解く、大人が惹かれる理由
第6回:こだわりを貫き、生きづらさを肯定する ⎯⎯大森靖子が考える“かわいい”ということ
第7回:今、推したいアイドルは? ファッション業界のドルオタが夢中になるアップカミングアイドル8選
第8回:海を渡った「地雷系」ファッション 中国を中心に海外で広がる“病みかわいい”ブーム
第9回:ケンゾーからロリータ、アイドル衣装まで 受け継がれる“かわいい服”の遺伝子
第10回:“360度かわいい”=LOVE衣装を大解剖 茅野しのぶに聞く「アイドル衣装ができるまで」
第11回:私にとっての“かわいい”とは? 人気スタイリスト4人が通うショップ&注目ブランド
第12回:AKB48 伊藤百花にとっての"かわいい"とは?
第13回:大人も魅了する「ガシャポンⓇ」の魅力をバンダイで探る
※企画内容や掲載スケジュールは予告なく変更となる場合があります

聞き手&文・佐々木エリカ

Erika Sasaki

FASHIONSNAP 編集記者

埼玉県出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、国内大手アパレルメーカー、ケリング傘下ブランドのMDなどを経験した後、2023年にレコオーランドに入社。現在はウィメンズのデザイナーズブランドを中心に、サステナビリティやSDGs、教育分野も担当。ファッションやカルチャーに加えてジェンダーや社会問題にまつわるトピックにも関心があるため、その接点を見出し、思考や議論のきっかけとなるような発信をしていけたらと願っている。

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