
長らく「若者の車離れ」と言われてきた日本。特に都心に住む単身世帯の若者にとって車は優先度の低い選択肢でしたが、皆が持つものではなくなったからこそ、自己表現として車を持つ若者が近年目立つようになってきました。他方、海の向こうに目を向ければ、“JDM”と呼ばれる1980〜90年代の日本のスポーツカーやその改造カルチャーに世界中の車好きたちが熱狂。Netflixによって、すっかりZ世代向けコンテンツにアップデートされたF1には、LVMHグループをはじめとしたラグジュアリーブランドがこぞって協賛するようになっています。FASHIONSNAPでは、令和の時代のカーカルチャーをさまざまな切り口で取材。全7回の連載をまとめてお届けします。
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#1 「車は一番大きなアウター」 若者が惹かれるヤングタイマー

昨年購入したというボルボ「940」と22歳のオーナー
中古車の個人売買のマッチングを手掛けているtokyo basic car club(以下、TBCC)が、車に興味を持つ若い世代を惹きつけている。TBCCは1994年生まれの南部翔也CEOがマーケティング企業や広告代理店を経て2021年に創業し、売り上げはこの2年で5倍と急成長。「2年前は東京在住のクリエイターや美容師などが購入者の中心だったが、今はその熱量が全国に広がった。納車のために、スタッフは全国を飛び回っている」と南部CEO。購入者は20代前半から40歳までが主だという。…記事を読む
#2 車好きの集まりからフェスへ 拡張するカーミーティング

大阪で開催されたカーミーティングの「06BASE」
車カルチャーが盛り上がる中で、“カーミーティング”と呼ばれるイベントが変わりつつある。車好きたちが自慢の愛車で集まり、交流するカーミーティング文化は1980年代以前からあった。ただ近年は、車のスペックやチューニングを語り合う走り屋のコミュニティとしてだけでなく、音楽やストリートカルチャーと交差するフェスのような空間へと拡張され、SNSによってよりライトな層も取り込むようになっている。カーミーティング風に会場を作り込んだファッションイベントが話題になるケースも出てきた。…記事を読む
#3 映画ワイルド・スピードから軽トラまで 世界が熱狂する“JDM”

愛車の軽トラに乗るスティーブさん
“JDM”と呼ばれる日本車が、近年世界中の車好きから熱視線を集めている。JDMは「Japanese Domestic Market」の略で、本来は日本市場向けに生産された車を指す言葉。現在では、特に1980~90年代の日本のスポーツカーや、その改造を含めたカルチャー全体を指して使われることが多い。かつて日本では“走り屋”のイメージが強かったそれらの車は、映画「ワイルド・スピード」やレースゲームの世界的ヒットにより、今や漫画やアニメに並ぶ日本のクールコンテンツになった。そんな日本独自の車文化を、流暢な日本語で発信しているYouTube「スティーブ的視点」のスティーブさんを取材した。…記事を読む
#4 ヤンキー熱再燃 “ドリギャル”油浦桃が描く新時代のドリフト文化

”ドリギャル”として人気のプロドライバー油浦桃さん
Netflixのヤンキーの恋愛リアリティショー「ラヴ上等」が話題になり、北千住マルイの「大ヤンキー展」にZ世代が詰めかけるなど、平成のローカルな若者文化としてヤンキーに光が当たっている。かつてヤンキーや走り屋のものだった改造車やドリフト走行なども、Y2Kや平成レトロの流行、海外での映画「ワイルド・スピード」人気に後押しされ、いなたい文化として再評価されつつある。そうした変化を象徴する1人が、“ドリギャル”として注目を集める油浦桃さん。プロドライバーとしてドリフトの魅力を令和に伝える油浦さんは、実は渋谷109で販売員をしていたこともある。…記事を読む
#5 グッチも参戦? F1が“推し活”でポップカルチャーに返り咲き

3月29日に三重・鈴鹿で開催されたF1日本GPに掲げられたルイ・ヴィトンのロゴ
Image by: Alastair Staley/LAT Images
「グッチ(GUCCI)」がF1チームのスポンサーになるかもしれないと、つい先日海外メディアが報じた。それによると、ケリング傘下のグッチは、2027年からF1チーム「アルピーヌ(Alpine)」との提携を検討しているという。背景には、2025年9月に再建請負人としてケリングCEOに就任したルカ・デ・メオ氏の存在があるという。デメオCEOは自動車メーカーのルノーの元CEOで、アルピーヌはルノーの子会社だ。グッチだけでなく、近年はラグジュアリーやファッションブランドのF1との接近が著しい。…記事を読む
#6 元ZOZOクリエイティブ責任者が発信 大人が楽しむラジコン文化

渋谷パルコ5階の「ブロックヘッドモータース」
ラジコンが、子どものおもちゃから大人のカルチャーへと姿を変えつつある。ラジコンといえば、思い浮かぶのは1980年代の大ブームだが、近年はかつてのファンによる出戻り需要に加え、SNSをきっかけに新規層も流入。その熱は海外にも広がり始めている。ラジコン×カルチャーの仕掛け人の第一人者は、渋谷パルコにも出店するラジコンショップ「ブロックヘッドモータース(BLOCKHEAD MOTORS)」代表のJUN WATANABEさん。JUNさんは、ファッションEC企業のZOZOで、長らくクリエイティブの責任者を務めた人物でもある。…記事を読む
番外編 フェラーリ新車は「まるで中国EV」? 上海で見たEVのリアル

上海を走るNIOの高級EV
フェラーリが発表した、同社初の完全EV(電気自動車)「ルーチェ」が話題になっている。アップルの元チーフ・デザイン・オフィサーであるジョナサン・アイブらによる流線形のミニマルなデザインに対し、SNSには「フェラーリらしくない」「まるで中国メーカーのEVのよう」といった声も上がっている。だが、その「中国メーカーのEV」とは実際どんなものなのか。日本市場にも進出しているBYDは知っていても、他の中国EVがパッと思い浮かぶ人はまだそう多くないだろう。私自身もそうだった。しかし、先週6年ぶりの上海出張で現地の車事情を目の当たりにし、EV大国・中国を肌身で実感。上海のEV事情を写真中心にレポートする。…記事を読む
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