橋本信伍氏、本明秀文氏
Image by: FASHIONSNAP
スニーカーセレクトショップ「アトモス(atmos)」創設者の本明秀文氏と大塚の老舗おにぎり屋「おにぎりぼんご」の右近由美子氏が共同で設立した会社こぼんごが、新宿に店舗1号店「ぼんこ」を出店した。1月16日からテイクアウトのみで販売しており、グランドオープンする26日からイートインの提供を開始する。
おにぎりぼんごは、1960年に創業。店名はドラマーだった創業者の右近祐が、「店名も遠くまで響き渡りお客様に来ていただきたい」という想いを込めて、打楽器「ボンゴ」から命名した。寿司店のようなカウンタースタイルで、握りたてのおにぎりを提供。海苔で包み込むように握ったふっくらとした食感と、57種類の豊富な具材が人気で、行列必至のおにぎり屋として知られている。
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新店舗は明治通りに面し、伊勢丹新宿店近くで「ユニクロ(UNIQLO)」新宿三丁目店の向かいにあるマヤビルの1階に入居。元々は飲食不可の物件だったが、ビルオーナーとの交渉の末に開店が決まったという。本明氏は「原宿、新宿、渋谷とアトモスで出店経験のある街で探し、良い物件が見つかったため」と出店場所について説明し、「スニーカー好きなど趣味にお金を使って、ご飯をコンビニ飯などで安く済ませているような若い人にも美味しくて健康に良いお米を食べてもらいたい」と語る。
新会社のこぼんごでは現在6人のスタッフを雇用し、店長は「アトモス ピンク(atmos pink)」でバイヤーとして勤務経験がある橋本信伍氏が務める。橋本氏は「ぼんごの美味しさと右近由美子さんの人柄の良さに感銘を受けた」ことから2022年春にぼんごに転職。約10ヶ月の修行期間を経て本明氏と右近氏の協力のもと、暖簾分けという形でぼんこを手掛ける。なお、ぼんごで修行した弟子が店舗をオープンすることはこれまでもあったが、右近氏が関わる形で新店舗を出店するのは今回が初となる。
店名は、半人前という意味を込めて「ぼんご」から「ご」の濁点を取った。右近氏から正式に認められた際に「ぼんご」に変更するという。店内では10席のカウンター席を用意し、大塚のぼんごと同じ内装デザインに仕上げた。メニューや価格設定もぼんごと同様で、ぼんごの特徴でもある57種類の豊富な具材を展開する。オープン時は11時30分に営業を開始し、仕込みの問題や味のクオリティを保つために18時頃に閉店。橋本氏が問題なく店舗運営をできると判断したタイミングで徐々に営業時間を伸ばしていき、最終的には23時までの営業を目指す。決済方法は現金のみ。グランドオープン後も10分毎に1枠限定でテイクアウトは続け、電話で予約を受け付ける。一日の販売目標は500個を掲げている。
本明氏は「人材育成で味のクオリティを落とすことなく運営できると判断できれば多店舗展開をしていきたい」と話し、今夏に2店舗目の出店を計画する。将来的には10店舗程度の運営を目指し、ニューヨークをはじめとした海外展開も視野に入れている。
橋本信伍氏、本明秀文氏
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