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　コロナ禍は多くのブランドがパリでのショーの開催を見送り、デジタルでの参加に切り替えるなど変化があったが、今シーズンは渡航制限や規制緩和を受けてフィジカルの発表が増えたことで賑わいを取り戻している。105の公式参加ブランドのうち、64ブランドがショー、41ブランドがプレゼンテーションを実施する予定。また、現地からのライブ配信や映像との組み合わせなど、フィジカルとデジタルを併用する形式が主流になりつつある。また期間中は、パリ市内の各所で多くの展示会やショールーム、イベントが連日開催される。　初日の26日に発表した「CFCL」は、デザイナー高橋悠介が手掛け、3Dコンピューター・ニッティングを主軸とする日本発のブランド。現代美術館パレ・ド・トーキョーを会場にプレゼンテーションを開催し、多彩なモデルとパフォーマンスを取り入れた演出で、現代的なニットウェアをエレガントかつ表現豊かに披露した。また「アシックス（asics）」とのコラボレーションにより、温室効果ガス排出量が世界最小のスニーカーを発表した。【パリファッションウィーク2023SS・日程】太字＝ショー細字＝デジタルおよびプレゼンテーション9月26日（月）17:00 Weinsanto 17:30 Benjamin Benmoyal 17:30-20:00 CFCL19:00-21:30 Maitrepierre 20:00 Vaquera 9月27日（火）10:00 Botter 10:30 Didu 11:30 Mame Kurogouchi 12:00 Kimhekim 12:30 Victoria/Tomas 13:30  Boutet Solanes 14:30 Christian Dior 15:30-18:00 Lecourt Mansion 16:00 Pressiat 16:30 Anrealage 17:30 Koché 18:30 Ninamounah 20:00 Saint Laurent 9月28日（水）9:30-18:00 Paul Smith10:00 Courrèges 11:00-13:30 Anne Isabella 12:00 The Row13:30 Undercover14:00-16:30 Ruohan 15:00 Dries Van Noten 16:00 Cecilie Bahnsen 17:00 Rochas 18:00 Meryll Rogge 18:30 Acne Studios 19:30 Dawei 20:30 Balmain 9月29日（木）10:00 Shang Xia 11:00 Veronique Leroy 11:30 Gauchere 12:00 Schiaparelli 12:30-15:00 Litkovskaya 14:00 Chloé 15:00 Uma Wang 15:30-18:30 Paula Canovas Del Vas 16:00 Ludovic de Saint Sernin 16:30-19:00 Nanushka 17:30 Rick Owens 19:00 Off-White 20:30 Isabel Marant9月30日（金）10:00-18:00 Alexandre Vauthier 10:30 Leonard Paris 11:30 Loewe 12:30 Anna October 13:00 Issey Miyake 14:00 Jitrois 14:30 Giambattista Valli 15:30 Andrew GN 16:00 Christian Wijnants 17:30 Victoria Beckham 18:30 Lutz 19:00 Yohji Yamamoto 20:30 Coperni 10月1日（土）9:30 Junya Watanabe 10:00 Petar Petrov 10:30 Ester Manas 11:00 Rui 12:00 Noir Kei Ninomiya 13:00 Vivienne Westwood 14:30 Hermès 16:00 Elie Saab 17:00 Comme des Garçons 17:30 Minuit 18:00-20:00 Heliot Emil 18:30 Akris 20:00 Ann Demeulemeester 10月2日（日）10:00 Dice Kayek 10:30 Barbara Bui 11:30 Balenciaga 13:00 Ottolinger 14:00 Valentino 15:00 Beautiful People 16:00 Givenchy 17:00 Atlein 17:30 Florentina Leitner 18:00 GmbH 18:30-21:00 Enfants Riches Déprimés 19:00 Olivier Theyskens 10月3日（月）10:00 Stella McCartney 11:00 Sacai 12:00 Shiatzy Chen 12:30 Ungaro 13:00 Thom Browne 14:30 Zimmermann 15:30 Boyarovskaya 16:00 Lanvin 17:30 Rokh 18:30 Germanier 19:00 Nehera 20:00 AZ Factory 10月4日（火）10:30 Chanel 11:30 Mossi 12:00 Situationist 12:00-15:00 Aigle 12:30 A.W.A.K.E. MODE 13:30 Agnès b. 14:00 Miu Miu 15:30 Louis Vuitton 16:30 Calvin Luo 17:00 Ujoh 18:00-20:30 Xuly Bet

CFCL

Fashion

105ブランドが参加するパリコレ開幕　初日は「CFCL」が発表

　新しいロゴのデザインを手掛けたのは、グラフィックデザイナーのピーター・サヴィル（Peter Saville）。ルネッサンスの芸術家にインスピレーションを与えた太古の石刻文字からインスパイアされ、クラシックなフォントをモダンにアレンジした。 　フェラガモ CEOマルコ・ゴベッティ（Marco Gobbetti）は「歴史は、それを所有するメゾンにとって計り知れない財産。新しいフェラガモのブランドロゴは、歴史と現在の両方を含みそれを拡張、進化させるもの。単なるロゴではなく、これから始まるニューチャプターを構成し、演出するためのプログラムでもある」と語る。　今年3月にクリエイティブディレクターに就任したマクシミリアン・デイヴィス（Maximilian Davis）によるデビューコレクションのショーは、ミラノ時間9月24日 13:30（日本時間9月24日 20:30）よりライブ配信される予定。デイヴィスはロンドン・カレッジ・オブ・ファッション（London College of Fashion）の出身の27歳。フェラガモの新体制に注目が集まりそうだ。

Salvatore Ferragamo

FERRAGAMO

「フェラガモ」がロゴ刷新、新ディレクターによるデビューコレクション発表へ

　2018年に立ち上がったネグレクト アダルト ペイシェンツは、2019年春夏コレクションからランウェイショー形式での発表をスタート。上下ジャージ姿でカップ焼きそばを食べるモデルや、大きなベッドに見立てたランウェイなどユニークな演出で毎シーズン話題を集めてきた。　今シーズンのコレクションは、渡辺が中学生時代に熱中していたという音楽ムーブメント「ブリッドポップ」から着想を得て製作。チェックシャツやフットボールTシャツをはじめ、「NAP」ロゴを大胆にあしらったリンガーTシャツや、ヴィヴィッドカラーのナイロンパンツなどを披露した。　ランウェイショーは、静止したモデルを乗せた可動式の台が移動する演出からスタート。モデルとしてBiSHのアユニ・Dやリンリン、豆柴の大群のハナエモンスターが登場した。また、2019年春夏コレクションの焼きそば、2019年秋冬コレクションのナポリタン、2022年秋冬シーズンのカップ焼きそばなど、ランウェイで麺を食べる演出が続いていたが、今シーズンは行わなかった。渡辺は「実は今回も麺を用意していたんですが、もう良いかなと。麺は卒業です」と語った。　フィナーレでは、オープンニングと同じく可動式ステージに乗ったラストルックを披露した後、ステージを動かしていた黒子に扮した渡辺が登場。観客へ挨拶を行いショーは幕を閉じた。ショーを終えて渡辺は「普段モニターを通して見ているショーに参加することができて楽しかったです」と感想を述べた。

渡辺淳之介が黒子として登場　「ネグレクト アダルト ペイシェンツ」がショー開催

　長濱は2021年3月からNHKのSDGsキャンペーン「未来へ17アクション」のTwitter企画「長濱ねるのSDGs日記」や、「FRaUweb」でのSDGs連載においてSDGsを学んでおり、自身もSDGsに関心を持っていることなどから東京コレクション2022年春夏シーズンのSDGsレポーターに就任。2022年秋冬シーズンに続き、今シーズンで3シーズン目となる。　SDGsレポーターへの意気込みとして長濱は「どのブランドもSDGsへの取り組みが当たり前になっていると思います。その中でそれぞれのブランドの取り組みや魅力などを発信する手助けができたら」とコメント。また、特に楽しみなショーは「アンリアレイジ（ANREALAGE）」とプライベートでも愛用しているという「フミエ タナカ（FUMIE＝TANAKA）」だという。　また今回長濱は、小松マテーレと協業し、同社が展開する衛生商品の端切れを活用した「RakutenFWT2023S/S公式エコバッグ」をデザイン。サイズは3種類用意し、カラーは4色で展開する。公式会場や各関連イベントなどで、数量限定で配布される。

ANREALAGE

長濱ねるが3シーズン連続で東コレのSDGsレポーターに就任

　パレ・ド・トーキョーはコンテンポラリーアートの美術館としてパリの象徴的な文化の発信地の一つ。ファッションウィーク期間中は、ショー会場として毎シーズン賑わいを見せ、今年で開館20周年を迎える。　ランウェイに登場したのは、サングラスをかけたお馴染みの"エディ キッズ"たち。ブローチやビジューチェーン、ビーズなどを施したジャケットやレザージャケット、クリーンなホワイトのセットアップ、ジャケットスタイルには極細のナロータイを合わせたほか、モノトーンルックにスパングルやメタリック、鱗のようなパネルを組み合わせたアクセサリーなど艶かしい光沢感を取り入れているのもエディ流。ボトムスは細身のレザーパンツやジーンズのほか、ショートパンツの提案も。また、カモフラ柄や星条旗、レオパードやパイソン柄もロックなテイストでアレンジされた。　大波のグラフィックが大胆にデザインされたポンチョ風パーカは、スイスやLAで活動したダヴィッド・ヴァイス（David Weiss, 1946-2012）とのアーティストコラボによるもの。　パリコレメンズウィーク最終日の "トリ"を飾ったセリーヌ オム。会場周辺はグローバル・アンバサダーのBLACKPINKのLISAをはじめ、BTSのメンバーVや俳優のパク・ボゴムが揃って来場したことで、大勢のファンが集結。韓国のスーパースターたちの登場はSNSのバズを起こし、過去数シーズンにわたりデジタルでの発表を余儀なくされていたブランドも多くあった中、メンズファッションウィークにとってコロナ前以上の賑わいをもたらした。

CELINE

LISAやVが来場した「セリーヌ オム」、エディ・スリマンがパレ・ド・トーキョーで20年ぶりにショー開催＜23年サマー＞

　3人がショーに来場することは数日前から噂され、韓国出国時やパリ到着後の様子などがそれぞれのSNSなどを通じて投稿されていた。会場となったパレ・ド・トーキョーにはショー開催の数時間前から彼らの姿を一目見ようとファンが集い、大歓声が起きるなど賑わいを見せた。　2022年ウィンターコレクションに身を包んだ3人はフロントローでショーを鑑賞し、他のゲストと会話するなど楽しんでいる様子で、会場の外では多くのギャラリーの声援を受けながら3ショットのフォトコールに応えた。セリーヌのグローバルアンバサダーでもあるLISAはインスタグラムのフォロワー数が約7939万、Vは約4528万にのぼる。

「セリーヌ オム」のショーにBTSのVやBLACKPINKのリサらが来場

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