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　イェンス・フェンゲは1965年、スウェーデン・ヨーテボリ生まれ。20世紀初頭のコラージュ技法と古代芸術である影絵を組み合わせ、ペインティングのなかにペインティングを組み立てるというマトリョーシカのような作風を特徴としている。　同展は、中世の修道院で唯一会話を交わすことが許されていた部屋である「パーラー」から着想を得た作品を展示。同氏はパーラーを私的で家庭的なものを映す劇場と捉え、人や動物、平凡な物を描いた魔法のような内的世界を表現するという。また、自身初の陶器を使った作品も展示する。

スウェーデン人アーティストのイェンス・フェンゲが日本初個展をペロタン東京で開催

　ペロタン東京は2017年6月にピエール・スーラージュ（Pierre Soulages）の個展を皮切りにオープンし、以来2度の拡張を行い、2019年5月にはギャラリースペースの面積を約2倍に広げた。2020年7月にはギャラリーに隣接したブックストア「ペロタンストア東京」をオープンした。　同サロンは、ペロタン東京の2階に新設し、敷地面積は43平方メートル。リラックスできるプライベートなサロン空間を通して、アーティストやコレクター、専門家、地域で活躍するクリエイターらが交流し、かかわりを深め合う機会を提供する場を目指す。　オープンに伴い、7月2日から8月31日までサロンのこけら落としとしてグループ展を開催。ペロタンが取り扱うフランス人アーティストを中心に、ソフィ・カル（Sophie Calle）、リオネル・エステーヴ（Lionel Esteve）、ベルナール・フリズ（Bernard Frize）、ローラン・グラッソ（Laurent Grasso）、JR、ジョルジュ・マチュー（Georges Mathieu）、ジャン＝ミシェル・オトニエル（Jean Michel Othoniel）、グザヴィエ・ヴェイヤン（Xavier Veilhan）などの作品を展示している。

現代美術ギャラリー「ペロタン」がサロンをオープン、アーティストたちの交流の場に

　同展では、モノクローム映像「オーキッド アイランド（Orchid Island）」と、4つの風景画を展示する。いずれも「雲」をメインテーマに据え、オーキッド アイランドでは、かつて蘭が自生していたことで知られる台湾の蘭嶼島で撮影された映像をもとに制作。緑豊かな島の上空に登場する真四角で巨大な雲を描く。風景画には、雲を描いた半透明の膜をかけることで雲を物質化し、映像との対比を表現するという。　ローラン・グラッソは、1972年生まれ、フランス・ミュルーズ出身。パリ国立高等美術学校とロンドンのセントラル・セント・マーチンズを経て、ニューヨークのクーパー・ユニオンを卒業。フランス・パリとアメリカ・ニューヨークを拠点に、映像、絵画、彫刻、インスタレーションといったさまざまな手法の作品を制作し、フランスのオルセー美術館やグラン・パレ、ポンピドゥー・センター、東京の森美術館やソウルの国立現代美術館、北京のレッドブリック美術館、ロンドンのヘイワード・ギャラリー、ハーシュホーン美術館など、世界各国で展示を行っている。2015年に芸術文化勲章のシュヴァリエを受勲し、2018年にマルセル・デュシャン賞を受賞した。

ローラン・グラッソの個展が開催　「雲」をテーマにした4つの風景画を展示

　ペロタン東京で2度目となる今回の個展では、アーシャム自身の立体作品や図像を題材にした3つの作品シリーズを展開する。　メインギャラリーでは、インパスト（厚塗り）技法を駆使した新作の静物画5点が並ぶほか、「アマルガメイテッド・シリーズ」より古代からルネサンス期までのアイコニックな彫刻へのオーマジュであるブロンズとステンレスを組み合わせた新作の彫刻2点を展示する。また隣のギャラリーでは、「フィクションとしての考古学（fictional archaeology）」シリーズから、「E.T.」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「2001年宇宙の旅」といった映画ポスター3点を用意。ポスターは、アーシャムの作品を特徴付けるハイドロストーンやブルーカルサイト、クォーツクリスタルといった地質学的素材用いて制作された。

ダニエル・アーシャムが個展開催、「E.T.」などの映画ポスターなど展示

村上隆がペロタン東京で個展「スーパーフラットドラえもん」開催、新作14点を初披露

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現代のキャラクターや石庭を作品に、ダニエル・アーシャムによる個展が都内2ヶ所で同時開催

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