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【2022年ベストバイ】スタイリスト TEPPEIが今年買って良かったモノ

 ザ・ブルーハーツ×ミチコロンドンのスタッフジャンパー

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TEPPEI:ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)のコレクションもたくさん持ってます。先ほどお話した通り、僕の中でTシャツっていうのは自分のその日の気持ちを方向づけるアイテムでもあって。例えば、ほとんどのショーのバックヤードではザ・ブルーハーツのでっかいプリントTシャツを着ていたり。ブランドがどんなにスタッフTを用意しても、それを着続けてしまうっていう(笑)。

F:ザ・ブルーハーツとの出会いは?

TEPPEI:親戚のお兄ちゃんが聞かせてくれて小学生の時から聞いてました。高校や専門時代とか繊細な時期は音楽に助けてもらったことも多かったので大きな存在で。好きが故にコレクションが多いのですが、ずっと収集していてる中でも今まで見たことがなかったのがこのジャケットなんです。これもメルカリで買いました。

F:何のイベントのスタッフジャンパーなんでしょう?

TEPPEI:出品時の説明欄によると、ミュートイ(MUTOID)というアート集団と、「ミチコロンドン(MICHIKO LONDON)」のトリプルコラボみたいですね。スタッフジャンパーならではの薄い素材で。いわゆる「DCヴィンテージ」って呼ばれている1980年代〜90年代のドメブランドがイケてる時代の服を高円寺のヴィンテージショップ「キスメット(Kissmet)」とかでよく買うんですが、そこでも見なかったアイテムで。非売品ですし、結構貴重だと思います。

F:DCヴィンテージの魅力は?

TEPPEI:今思えば、1994、95年って親に買ってもらったり、お小遣いで服を買ってたりしてたけど、なんとなくブランドの良し悪しって覚えていて。でもそれってただの自分の思い込みなんですよね。たまたまその当時の自分がイケテないって思っていた部類の服をヴィンテージショップで着てみたら、これがすごくいいんです。時代が変わって、色々な服を見てきた自分がフラットな気持ちで袖を通してみたらすごくちゃんと作っているのがわかった。ブランド名っていう付加価値で良し悪しを決めている部分は今も昔もあるんですが、服としては今に通じてしまうくらい面白い発想があったり。デザインと縫製もメイドインジャパンで、活き活きとした時代背景をデザインに感じるんですよね。

F:その気概をこのジャンパーにも感じる、と。

TEPPEI:当時アパレル商社で働いていた人に話を聞いてもパワフルな時代だったと。全身ゴルチエとかヴィヴィアンを着て服を作っていたみたいな人が作る服にはプライドがあるんでしょうね。振り返ってもしょうがないんだけど、今の時代に足りないものを袖を通して感じてしまう。このジャンパーもダイナソーを下に着ると透けるほどいい意味でペラいものなんだけどそれもまた良いんですよ。

「Maison Margeila × Reebok」TZポンプ デッドストック

TEPPEI:マルジェラは、長らくヴィンテージも収集しているので本人期やアーティザナルとかもたくさん持っているんですけど、あえて新作をセレクトしました。しかもちょっと何回かやって落ち着いてきたコラボものを(笑)。たまたまマルジェラのお店に寄ったら、ちょうどのこのスニーカーの入荷日だったんです。リーボック生産ではないマルジェラ主導のポンプ。パーツも折れているところが左右非対称だったり、紐も微妙に焦げているし、最初B品かと思ったんですけど「ああこうゆうデザインか!」みたいな。

 加水分解風とかはマルジェラでこれまでにもやっている手法ではあるんですが、これは履いた時にどこか高級感があり、ダスティなイメージと相反する感じが最高だなって。それで入荷日に通常のリーボックだったら10足は買えちゃう金額で購入しました(笑)。

F:TEPPEIさんというとローカットのイメージだったので意外でした。

TEPPEI:履きやすいから普段はローカットなんですが、これはハイカットながら紐を解かずに履けるっているのがポイントで。ボトムスの裾をかぶせても、自分の中ではノーズの見え方が大丈夫だったんですね。ハイカットとしてアンクルを見せる履き方はしませんが、ストレートの太めのボトムスとかを合わせて、覗くところはぎりぎりシャープに見えるのがマニアックだけど良かった理由ですね。

 自分のスタイルは基本的に変わらないんですけど、本当にしっくりくるものがあると結構影響を受けたりするんです。いつものスタイリングが変わる、前進するというか。その期待も込めて、普段とは違う変化球のアイテムも買っちゃうんですよ。何気ないけど、自分にとって大きな意味合いのあるアイテムかも。あと、白い靴も汚したくないから僕全然履かないんですよ。でもこれはもうすでに汚れているので最高です(笑)。この冬たくさん履くと思います。

foxcoのアート作品

F:最後は、服ではなく渡邉香織さんことfoxco(フォクスコ)さんの「NOCTUNES -SOLITUDE」という作品です。

TEPPEI:今年の春にfoxcoさんが東京と京都で個展を開催したタイミングで購入しました。自分の買い物の選択肢に絵ってなかなかない。それまでの自分のライフスタイルにはそぐわなかったんです。この家に引っ越す前の家はデザイナーズでもっと殺伐とした空間で、ものも少なくて。気持ちが落ち着いてリセットできるゆっくりとした住空間にしたくなって、住んでいた街も雰囲気も真逆にしました。今住んでるところは木造家屋で、街にはおじいちゃんおばあちゃんもたくさんいるほんわかした雰囲気ですから。

 ライフスタイルを変える中で購入したこの絵の前を毎朝通るととてもいい1日のスタートを切れる。新しいルーティンを作ってくれたという点でベストバイに選びました。彼女は仲間であるし、会話ができる間柄だったので作品に込めたメッセージを自分なりに理解できるし、この作品がこの場所にあることが心地よいなと。

F:どういったことがこの絵には表現されているのでしょう?

TEPPEI:必ずしも成功体験ではない彼女の半生が描かれています。彼女がこの絵に込めた過去の経験や心情が自分の中でシンクロしたんですよね。アート特有の緊張感や棘のあるもの、過剰なものを飾ると家の雰囲気が変わるんですが、この作品はこの空間にも馴染んで、foxcoらしい良い絵だなと思って。毎日眺めています。

F:foxcoさんは今年海外に引っ越されて、現在はロンドンの芸術大学に在学。日本でもご活躍されていましたが、大学で勉強し直すという決断するのも勇気のいることですよね。

TEPPEI:本当にそうで。本人に直接言ったことはないんですが、生き方がチャレンジングで自由だし、行動力もあって年下だけどものすごく影響を受けている存在の1人なんですよ。正直、服以外はあまり興味のない部類でアートって意外と思われるかもですが、結局買い物ってパーソナルな部分に行き着つくので、こういったものも紹介してもいいかなと思って10点目に選びました。

今年を振り返って

F:たくさんの深いお話ありがとうございました。たっぷり10点紹介していただきましたが、それぞれのアイテムとのパーソナルな結びつきを大事されているのを感じました。

TEPPEI:感情とか感化される気持ちを日々大事にしているので、特に今回選んだ10点はそういった意味での今年のベストバイでしたね。スタイリストという職業柄、年間に購入する服は数え切れないほどあるんですが、数で埋もれてしまうのは嫌なんです。一着一着、自分の中に留めておきたくて。「たくさんあってどうだ!」っていうのが目的になってくると、僕はこの数の服は持てていない。自分のすべての服に執着があるから丁寧に持てている。それを生きがいにできていて本当に幸せだなって思います。商売にするわけでもなく、資産価値に変えるわけでもなく、自分の価値の中に一つ一つのものを留めるということはすごく幸せな行為だな、と感じるんです。

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